韓国の物価上昇が止まらず。「スタグフレーション懸念」も妥当な状況

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2021年10月06日、韓国の統計庁から「2021年9月の消費者物価動向」のデータが出ました。韓国の物価はアゲ続けています。

まず以下をご覧ください。

2021年09月物価動向(対前年同期比)
生活物価指数:3.1%上昇
生鮮食品指数:2.5%下落
農畜水産物:3.7%上昇
工業製品:3.4%上昇
電気・水道・ガス:0%
サービス:1.9%上昇

⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2021年9月の消費者物価動向」

生鮮食料品指数だけが下落していますが、これはあくまでも「対前年同期比」であって、前月比では「5.9%上昇」です。つまり上がっているわけです。

全体傾向を見るには、以下のデータが適切です。


↑2015年を「100」として2021年09月の消費者物価指数は「108.83」。

前月比「0.5%上昇」で対前年同月比「2.5%上昇

グラフにすると以下のようになります。

データ引用元は同上

上掲のとおり、2021年に入ってから韓国の物価は上がり続けています。

「スタグフレーション」懸念?

ここにきて韓国メディアには「スタグフレーション」という言葉が登場するようになっています。

スタグフレーションは、「stagnation(スタグネーション)」(停滞)と「inflation(インフレーション)」(インフレーション:インフレ)という二つの言葉から造られた言葉で、景気の停滞と物価の上昇が同時に起こることです。

普通は、景気が後退すると国民の所得が減るので高いものが売れず、そのせいで物価は下落する、つまりはデフレーション(デフレ)が起こるのですが、スタグフレーションの場合には、景気の後退と同時にインフレが起こるのです。これは製品価格に影響する原材料費の高騰などが原因となります。

スタグフレーションになると、所得は減る上に物価は上がるという一般庶民にとって最悪の状況に陥ります。

今回ご紹介したとおり、韓国の物価は上昇を続けており、ここにきて景気は低迷の様相を見せ始めています。

つまり、景気の後退と同時にインフレが起こる(もちろん世界的なものですが)という条件を満たしつつあります。ですので「スタグフレーション懸念」が起こるのは妥当と言えます。

もちろん日本も他人事ではありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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