韓国株式市場は外国人投資家が買い越してくれるとその日は値が上がるという傾向があります。そのため、韓国メディアも外国人投資家の売買動向を注視しています。
「外国人投資家が帰ってきた!」という話で、確かに2021年09月は04月以降久しぶりに外国人投資家は買い越しで締まりました。
買い越し金額は「2兆6,370億ウォン」となかなか大きかったのです。
ところが、2021年10月はここまでのところ「帰ってきた」などと喜んでいる場合ではありません。
金融監督院のデータによると10月01~15日で「売り越し:2兆7,475億ウォン」とすでに10月は先月分買い越した金額を超えて売り越しているのです。
ターゲットになったのは国民株『サムスン電子』(優先株含む)です。
外国人投資家が売り越した銘柄を見ると、なんと「2兆7,475億ウォン」のうち、「82.8%」の「2兆2,740億ウォン」が『サムスン電子』でした。
売り越し金額の多いのは以下のような銘柄です。
『サムスン電子』(優先株含む):2兆2,740億ウォン
『サムスンSDI』:1,841億ウォン
『Kakao Bank(カカオバンク)』:1,121億ウォン
『サムスン電機』:1,062億ウォン
『サムスンSDI』:1,841億ウォン
『Kakao Bank(カカオバンク)』:1,121億ウォン
『サムスン電機』:1,062億ウォン
このような結果を見ると、韓国の個人投資家が「外国人投資家が売るから『サムスン電子』の株価が上がらないんだ」という主張にも一理あるように思えますが、流動性の高い銘柄が多く売買されるのは当然のことです。買い手・売り手が多い銘柄は値が付きやすくターゲットになりやすいのです。
また、何度もご紹介していますが、韓国株式市場は決して規模が大きなマーケットではありません。必然的に大きなボリュームのある銘柄が外国人投資家の売買対象となります。
外国人投資家が『サムスン電子』を狙うのは至極当然のことです。
(吉田ハンチング@dcp)