韓国の経済成長率は低下を続けています。以下は10年単位で見た韓国の経済成長率です。
2020年からの10年間でほぼゼロ成長になるものと予測されています。
この予測を補強するようなリポートが『韓国経済研究院』(略称:KERI)から出ています。
2010年と2020年のマクロ経済指標を比較した以下の表組をご覧ください。
和訳すると以下のようになります(表組は横にスクロールできます)。
生産(経済成長率) 消費・投資(民間消費成長率) 輸出(輸出増加率) 雇用(青年失業率) 物価(消費者物価上昇率) 2010年 6.8% 4.4% 13.0% 2.9% 7.7% 2020年 0.9% -5.0% -1.8% 0.5% 9.0%
コロナ禍があったためとはいえ、このように指標は下落しており、同リポートでは「成長潜在力を高めるための努力がなければ、10年以内に0%台の成長の絶壁が現実化する」と述べています。
しかし、ゼロ成長に至る速度はさらに上がると思われます。というのは、韓国政府が予想していたよりもずっと早く人口減少が進行しているからです。
李副院長は以下のように述べています。
(前略)
「持続成長のための基盤を構築し、成長のはしごを復元するためには、規制革派を通じて企業の大胆な投資を引き出し、第4次産業革命時代に合致する柔軟な労働市場に転換していく努力が切実に必要だ」と述べ、「1人当たりの国民所得4万ドル実現の夢にさらに一歩進むためにも、成長率の向上は次期政府の政策1位の課題として推進されなければならない」と主張した。
(後略)
次期政権に対して注文をつけていますが、もし次期大統領が李在明(イ・ジェミョン)さんになったら、恐らくそのようなことは考えないでしょう。極左ですから、より社会主義的な政策に進み、文在寅政権よりも大企業を目の敵にしそうです。
(吉田ハンチング@dcp)