「日本に先行する超高純度15Nのフッ化水素」の製造技術を開発した――とされた韓国『Ram Technology(ラムテクノロジー)』の件です。
誰が偽の報道資料を出したか?問題に絡んで、『ラムテクノロジー』の副社長である金弘達(キム・ホンダル)さんに疑惑の目が向けられるという一幕がありました。
理由は簡単で、自分の持つ『ラムテクノロジー』社株式を高値で売り抜けたからです。
韓国メディアの報道を引いて「役員が株式を売り抜けた」としている記事はありますが、実際に公示データに当たって本当かどうかを確認してみます。
以下が2021年11月25日の公示データのスクリーンショットです。
↑GoogleChromeの自動翻訳なので日本語がヘンな箇所がありますがご寛恕ください。2019年08月01日には「7万1,255株」保有していましたが、2021年11月25日には「0」になっています。
いくらで何株処分したのかも書かれています。
8,890ウォン × 3万株
1万1,550ウォン × 4万1,255株ですから、計「7億4,319万5,250ウォン」(約7,060万3,549円)をゲットしたことになります。
⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト
この売却単価「22日:8,980ウォン」「23日:1万1,550ウォン」をチャート上にプロットすると面白いことが分かります(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。
↑水色の水平線が「1万1,550ウォン」。ライトグリーンの水平線が「8,890ウォン」です。
22日に3万株売却した「8,890ウォン」、23日に4万1,255株売却した「1万1,550ウォン」はどちらもその日の高値です。
つまり、その日の最も高い値で株式を売却できたことになります。この金副社長はどうもやり手ですね。
千載一遇のチャンスとばかりに自分の保有する株式の全数を最高値で売り払った(売り払えた)のですから。
まあ、これは疑われても仕方がないかもしれませんね(先にご紹介したとおり『亜州経済』ではリーディングルーム運営者を偽の報道資料を流した張本人と報じています)。
(吉田ハンチング@dcp)