何度もご紹介しておりますが、韓国は尋常ではない物価高に見舞われています。
インフレです。
先に消費者物価が9年ぶりの高水準になっていることをご紹介しましたが、これはまだ上がります。
理由は、生産者物価指数の上昇が止まらないからです。
生産者物価指数は卸売物価と考えてもほぼ誤りではありません。業種によるのですが、卸の価格上昇は1~3カ月のタイムラグを置いて消費者物価に反映されます。つまり、生産者物価指数の上昇が止まらなければ、消費者物価の上昇も止まらないと見ることができるのです。
で、2021年12月21日、『韓国銀行』が「2021年11月生産者物価指数」のデータを公表しました。
以下をご覧ください。
2021年11月生産者物価指数(要約)
□11月の生産者物価指数は「前月比0.5%上昇」「前年同月比9.6%上昇」
ㅇ食料品およびエネルギー以外の指数は「前月比0.2%上昇」「前年同月比8.4%上昇」⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年11月生産者物価指数」
対前年同月比で「9.6%」も上昇しています。約1割です。以下が「生産者物価」の騰落率の推移をグラフ化したものです。
↑オレンジの線が「対前年同月比」、青の棒が「対前月比」です。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年11月生産者物価指数」
上掲のとおり、下がる気配がありません。
というわけですので、韓国の消費者物価はまだ上がります。
所得がこれほど上昇しているわけではありませんから、国民にとって状況はだんだん苦しくなってきています。
(吉田ハンチング@dcp)