これは韓国が自由主義陣営から中国側にシフトしている証拠なのかもしれません。
2021年01月12日、韓国のあの『全国経済人連合会』から非常に興味深いリポートが出ています。韓国・アメリカ合衆国・日本の「対中国輸入依存度」を比較検討したものです。
まず、全輸入品目において対中国の輸入依存度がどのくらいかを比較すると以下のようになります。
次に部品・素材について見ると以下のようになります。
部品・素材については韓国が日本よりも若干ですが依存度が高くなっています。さらに中間材です。
米日韓の中で、韓国は部品・素材・中間材についての中国依存が一番高いのです。
今回のリポートの白眉は、「米中対立が深化する前の2017年」と「2021年01~08月」の2つの期間で中国依存度を比較した部分です。
両期間で中国依存度を比較して増減を出してみると、以下のようになるのです。
2017年 ⇒ 2021年「対中国依存度」の増減(全輸入品目)
韓国:3.8%上昇
日本:0.1%上昇
アメリカ合衆国:4.2%減少2017年 ⇒ 2021年「対中国依存度」の増減(中間材)
韓国:0.7%上昇
日本:0.2%減少
アメリカ合衆国:1.9%減少2017年 ⇒ 2021年「対中国依存度」の増減(部品・素材)
日本:0.9%上昇
韓国:0.1%上昇
アメリカ合衆国:5.7%減少
トランプ政権下で米中貿易戦争が激化し、合衆国と中国のデカップリングが始まりました。上掲のとおり、合衆国の輸入品目における対中国依存度は減少しています。韓国は全品目で3.8%依存度を上げています。日本も上げはしましたが、上昇幅は0.1%に過ぎません。
米中対立が深化する中、対中国依存度が上がっているというのは、韓国が中国側陣営に近付いている証拠といえないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)