合併霧消した韓国『大宇造船海洋』は救えるのか? 負債比率「297%」

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EU欧州委員会が、韓国『現代重工業』と『大宇造船海洋』の合併を認めませんでしたので、国策銀行『産業銀行』渾身の絵図は水の泡になりました。

『大宇造船海洋』が飛びそうなのをなんとかするための再編プランだったので、これが駄目になって振り出しに戻りました。

『大宇造船海洋』は救えるのか?です。以下をご覧ください。『大宇造船海洋』の直近の業績です。


↑Google Chromeの自動翻訳なので一部日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。

2021年第3四半期
総売上:9,596億8,994万ウォン(約931億円)
営業利益:-189億7,080万ウォン(約-18億円)
当期純利益:-544億8,274万ウォン(約-53億円)

2021年累計(第3四半期まで)
総売上:3兆1,308億6,860万ウォン(約3,037億円)
営業利益:-1兆2,393億1,588万ウォン(約-1,202億円)
当期純利益:-1兆3,014億2,771万ウォン(約-1,262億円)

⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト

上掲のとおり赤字です。『大宇造船海洋』の貸借対照表を見ると、負債の状況は以下になります。


↑Google Chromeの自動翻訳なので一部日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。

負債:7兆6,633億ウォン
資本:2兆5,775億ウォン
負債比率(負債/資本):297.3%

⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト

負債比率を計算してみると「297.3%」になります。つまり、負債が資本の2.973倍あるわけです。

韓国メディアの「200%(負債が資本の2倍ある状態)で危ない」という基準からすれば「危ない」を通り過ぎています。

赤字続き、負債を積み上げ続けている会社ですので、これを救うのは一筋縄ではいきません。

そもそも、本業でもうからなくなっているから同業者と合併させ、スケールメリットでなんとかしようとしたのが、合併プランだったわけです。

それが否定されたのですから、状況は八方ふさがりといってもいいでしょう。異業種他社に買ってもらうか、同業種でもそこまでシェアが大きくない会社に買ってもらうかといった手しかないように思われます。

しかし、上記のような業績で煮詰まっている会社を買うところが現われるでしょうか?

ただし、韓国は『大宇造船海洋』を救わないとならないのです。なぜかというと、防衛産業艦船の建造を支える会社だからです。また、2013年には韓国政府は「防衛機密が外国に漏れる可能性があるので外国企業には売却しない」という方針を打ち出しています。

しかし、韓国内でどうにもならないのであれば、外国企業への売却を考えるしかないでしょう。中国・ロシア企業などはその候補です。とはいえ、中国企業に売却すると「LNG運搬船」のシェアが中国に奪われる可能性が高まります。

『産業銀行』がどのように次の手を打つのかに注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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