2022年03月15~16日には、アメリカ合衆国でFOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)が開催されます。
ここで「0.25%」の利上げが決定される予定ですが、市場はそれを織り込みつつ動いています。しかし、無事に通過するまでは安心はできません。
韓国の場合、ウォン安進行が止まりませんので韓国政府も警戒しております。
2022年03月14日、韓国企画財政部は「拡大幹部会議」を開催して、各担当部局の幹部に指示を出しています。以下がプレスリリースですが、注目ポイントをご覧ください。
③ 지난 주 대선(3.9일) 이후 새정부 출범을 위한 준비작업이 시작됨. 마무리할 정책, 계속 추진될 정책, 새로 대비해야 할 정책 등을 잘 정리•검토하여 대응하고 지원해 나가되, “물가안정+부동산 안정+대외금융 안정” 등 3대 현안 안정에 각별한 노력을 기울여 줄 것
– 특히, 대외금융의 경우 금주중 러시아 관련 시장불안 및 미국 FOMC 등 복합적인 리스크요인이 예상되므로, 외환시장 등의 변동성이 과도하게 확대되지 않도록 필요시 적기에 대응할 것
(後略)③先週の大統領選挙(3.9日)を受けて、新政府発足のための準備作業が始まる。
仕上げる政策、引き続き推進される政策、新たに備えなければならない政策などをよく整理・検討して対応して支援していくが、「物価安定 + 不動産安定 + 対外金融安定」など3大懸案事項の安定に格別な努力を傾けること。
– 特に対外金融の場合、今週中にロシア関連市場不安やアメリカ合衆国FOMCなどの複合的なリスク要因が予想されるため、外国為替市場などの変動性が過度に拡大しないよう、必要に応じて適期に対応すること
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「企画財政部、拡大幹部会の開催」
ドルウォンでいえば、外国為替市場の変動制はすでに過度になっています。2022年03月10日の始値から14日の終値まで、営業日3日で1.5%の通貨安です。
「必要に応じて適宜に対応」は為替介入を意味すると思われます。しかし、これまでにワロス曲線と見えるプライスアクションが(それこそ)適宜に現れていますので、すでに為替か介入は行ってきたはずです。
それでもファンダメンタルズが基本ドル強方向なので止めれられないのです。
先にご紹介したとおり、韓国メディアでは「第1四半期には「1ドル=1,230ウォン」に達するかもしれない。しかしFOMCが通過すれば落ち着くはず」というアナリストの意見を報じていました。しかし、これはウクライナ侵攻前の予測です。
また、(この先どうなるか分かりませんが)「1,240」まできてしまいました。当局が為替介入を行ってもどこまで下げられるのかは不明です。
FOMCによってドルウォンがどのように動くのかにぜひご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)