韓国電力「72.8兆突っ込む!送電線が必要だ」計画から竣工まで22年もかかる現実。

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韓国は電力インフラ整備が足らない国です。

文在寅大統領の時代には、クリーンエネルギー政策を推し進め、雨後の筍のように太陽光発言施設を乱造したのですが、その1/3が発電網に接続されていないことが発覚――というばかとしかいいようのない事実が突きつけられたりしました。

状況は変わっていません。

送電線を敷設し、変電所を整備しないといけないのですが、前に進んでいないからです。プロ市民が反対運動を展開してお金をせびるからです。

しかし放置してはおけません。

『韓国電力公社』(以下『韓国電力』と表記)は――、

2038年までに電力網に72兆8,000億ウォンを投資し、送電線路を2023年比で72%増やす

――という計画を公表しました。

これは、政府が2年ごとに発表する電力需給基本計画に基づき、韓電が出す「長期送変電設備計画」。今後15年間の送配電網計画を示すものです。

2025年05月27日『韓国電力』は、23日に開催された第312回電気委員会において「第11次長期送変電設備計画」を確定した――と公表しました。

問題は「送電網の整備」が進むのか、です。韓国では送電網が足りないとしながらも、その整備は非常に遅れているのです。

2003年に計画されて「竣工が2025年」なんと22年もかかった!

どのくらい遅れてるかというと……。

上掲は、2025年04月02日に竣工した忠清南道唐津市の送配電網「北唐津~新湯井送電線路」記念式典です。首都圏に電力を送るためのものですが、この事業が電力供給事業に盛り込まれたのは2003年のことです。

2003年の第1次電力需給基本計画に登場し、当初の竣工目標は2012年06月でした。

ところが、どこに造るかの選定だけで「11年」もかかりました。

候補地の地域住民や環境団体などが、農地が破壊されるとか、渡り鳥がいなくなるなどの理由を挙げて反対したためです。

場所が決まった後も地域住民の反対に押され(市民運動におもねって)唐津市などの地方自治体が許可を出さず、工事が何度も中断されました。

おかげで竣工目標が「6回も延期」される始末。

結局2003年の計画から22年。「あんたらは何をやってるんだ」という話です。

――というわけですから、韓国の送電線の敷設計画は前へ進まないものなのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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