韓国は輸出一本で食べている国ですので、昨今の船代の上昇、コンテナ不足といった状況をモロに被ります。韓国ではコンテナ運賃が高騰しており、もうけが出ない、赤字になるので輸出を見合わせるという企業もあるのです。
2022年03月15日、韓国の関税庁から「2022年02月の輸出入のコンテナ運賃の現状」が公表されました。韓国の輸出入コストがどのくらい高騰しているのかにご注目ください。
※2TEU、40フィートの海上コンテナ当たりの輸送運賃です。
輸出
アメリカ合衆国西岸:1,557万4,000ウォン(188.1%上昇)
アメリカ合衆国東岸:1,454万3,000ウォン(238.9%上昇)
EU:1,401万7,000ウォン(261.5%上昇)
中国:164万ウォン(97.7%上昇)
日本:121万4,000ウォン(23.9%上昇)
ベトナム:244万6,000ウォン(73.5%上昇)輸入
アメリカ合衆国西岸:260万8,000ウォン(27.5%上昇)
アメリカ合衆国東岸:240万ウォン(70.7%上昇)
EU:215万7,000ウォン(34.0%上昇)
中国:308万4,000ウォン(42.3%上昇)
日本:164万9,000ウォン(102.6%上昇)
ベトナム:327万ウォン(116.3%上昇)※( )内は対前年同期比の増減
上掲のとおり、どの航路でも異常な値上がりです。
特に輸出の、アメリカ合衆国東岸へは「238.9%上昇」ですから約3.4倍、EUへは「261.5%上昇」ですから約3.6倍にもコンテナ運賃が上がったわけです。
無茶苦茶です。以下にコンテナ運賃価格(輸出)の推移グラフを引用します。
日本は近いためか比較的運賃は安定しています。また、2021年05月の方が現在よりも高かかったようです。
原油価格の高騰が運賃の高騰に拍車をかけており、いずれにせよ、コンテナ運賃の高コストは韓国企業にとって大きな痛手です。
(吉田ハンチング@dcp)