韓国初の原発輸出となったUAEのバラカ原発。ようやく2号機が商業稼働にこぎつけました。
ここまでのすったもんだは以下の過去記事をご参照ください。
当時の韓国李明博(イ・ミョンバク)大統領がUAEのナヒヤーン大統領と契約を交わしたのが、2009年12月27日のこと。
バラカ原子力発電所はそもそも4つの原発を持ちますが、そもそもは、
2012年:建造開始
2017年:1号機完成
2018年:商業運転開始
という予定だったのです。ところが、独力で完成できずに日米連合「東芝・GE」に泣きつく、壁に亀裂が見つかるなどすったもんだの挙げ句に、ようやく1号機が運転を試験運転を開始したのが2020年08月01日です。
1号機の試験運転開始予定は2017年上半期の予定でしたから、3年あまり遅れました。
2020年08月01日にはムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム(シェイク・モハメド)副大統領が以下のような喜びのtweetを行っていますが、さもありなんです。
これだけ完成しなければ喜びが大きくなっても当然です。
目標は、4つの原子力発電所を運営して、4分の1の電力を安全で信頼性の高い方法で提供することです。
UAEは原子を分割し、銀河を探索したいと考えています。
アラブ人が科学の道を再開し、他の大国と競争できるという世界へのメッセージ以外の何ものでもありません。
今回やっと2号機が商業運転開始です。1号機の試験運転開始から2年弱かかっています(1号機の商業運転開始は2021年04月です)。
驚くなかれ、3号機と4号機が稼働するのはまだ先です。
3号機は2021年11月04日に完工したと発表(『COP26』においてUAEが発表)。この時点で4号機は91%の完工進捗でした。また、3号機が商業稼働するのは2023年になります。
というわけで、バラカ原発はまだ全基稼働できていません。
モハメド副大統領が外遊でUAEを訪れた文在寅大統領に会いたくなくても当然ではないでしょうか(そもそもの工事予定が急ピッチ過ぎるという話もありますが)。
(吉田ハンチング@dcp)