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韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)長官が退任前の挨拶。お疲れ様でした!

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2022年05月09日、韓国の文在寅大統領が退任になりますが、これまで散々話題を提供してくれた洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官も同日に任期が切れます。

2022年05月04日、洪長官は、政府世宗庁舎で記者懇談会を開き、在任中の施策について語りました。


↑記者懇談会の様子。アイキャッチ画像も含めて写真は全て産業通商資源部が公開したもの。

洪長官は、在任期間中で最も記憶に残っている政策として、以下のようなものを挙げています。

●パンデミックの克服
●素材・部品・装備対策
●韓国版ニューディールの推進

逆に最も残念だった政策は以下のものとのこと。

●不動産価格の安定問題
●財政準則の法制化問題
●サービス発展基本法制定問題

「財政準則(守らなければならない財政上の規則)の法制化」は、プランを提出したものの最後までできませんでした。そのため、韓国政府の負債は(法的に)歯止めがかからない状態のママです。

読者の皆さまもご存じのとおり、文政権下で政府支出は朴槿恵(パク・クネ)大統領時代に比べて1.5倍に増加しました(ざっくり400兆ウォンから600兆ウォンになった)。

税収が1.5倍になったわけではないので、その足りない分は国債発行で補い、その分政府負債が増加したという構造です。何度もご紹介しているとおり、韓国の政府負債の増加率はOECDで最も速く、異常です。

これ以上の負債増加を阻むためにも財政準則の法制化が必要でしたが、ばらまきを続けたいという文大統領(そして『共に民主党』)の意向に従い法案は棚上げされたママ任期が終了します。この一点だけとっても文大統領と『共に民主党』が目先のことしか考えていなかったのは明らかです。

懇談会での洪長官の言葉を拾ってみます。

「(文在寅(ムン・ジェイン)政府全般の経済成果については)批判的な指摘もあったが、私は十分に評価がなされていないと思う」と強調した。

「現在の国家債務水準はGDP比50%水準で絶対規模は良好だが、債務比率が上がる速度が速すぎる。ここに格別の警戒心を持つ必要があるという考えに今も変わりはない」

高齢化が急速に進んでおり、福祉制度セーフティーネットの拡充と連動して韓国の財政支出は着実に増える。現在の国家債務比率は50%だが、今後52%、54%、56%とますます上がるだろう」

そ「韓国の経済的規模や財政正常化を考慮すれば必ず財政準則を導入しなければならない。個人的な希望だが、財政準則には現政府が提示した算定式をそのまま使えばいい」

「韓国のように原油を海外から100%輸入する国では、原油価格が上がると物価を安定させることが容易ではない。民間部門、企業が助けなければならない部分もある」

グローバル信用等級については今年下半期と来年がカギになるだろう

「国家と国民、政府のために奉仕し、働けたことに自負心を感じる。最後まで最善を尽くして退官きることに深く感謝する」

注目は「韓国の信用等級」についての発言です。自ら世界的格付け会社『Fitch(フィッチ)』『Moody’s(ムーディーズ)』『S&P』と渡り合ってきたので、その言葉には重みがあります。

「下半期と来年が勝負」というのはなかなか意味深な発言です。

お疲れ様でした!

洪長官は2018年12月から約3年半の間、任に当たってきました。この3年半というのは、1980年代以降で最長の記録です。

先にご紹介したとおり、洪長官は辞表を提出したことがあります。しかし、文大統領から慰留され辞職には至りませんでした。

「文大統領のイエスマン」などと呼ばれたりもしましたが、Topの意図を汲んで仕事をするのが役目なので、イエスマンという非難は当たらないでしょう。

自画自賛ばかりで全く頼りにならないTopの下、よく耐え抜き最後まで職務を全うされました。これまでの苦労と頑張りに敬意を表したいと思います。

「退任後は政治からは身を引く」とのことですが、以降の生活において穏やかな心境で過ごせることを心より祈念申し上げます。

洪長官、お疲れさまでした!

(吉田ハンチング@dcp)

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