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『韓国銀行』は04月の経常収支「赤字転落」を否定せず

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2022年05月10日、『韓国銀行』から2022年03月の国際収支統計(暫定版)が公表されました。

当月の注目ポイントをご紹介します。

貿易のもうけは「88.8億ドル」も減少した!

韓国にとって最重要の貿易収支です。産業通商資源部の公表データによれば「03月:-1億4,800万ドル」でした(以下参照)。

2022年03月
輸出:634億7,800万ドル(+18.2%)
輸入:636億1,800万ドル(+27.9%)
貿易収支:-1億4,800万ドル
( )内は対前年同期の増減

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年3月の輸出入動向」

これが国際収支統計では以下のようになりました。

2022年03月
輸出:645億970万ドル
輸入:592億20万ドル
貿易収支:53億950万ドル

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年3月国際収支(暫定)」

予定どおりの黒転です。韓国メディアでは2012年05月から連続黒字と報じるかもしれませんが、だんだん危うくなってきているのです。

以下は2021年と2022年の国際収支統計での貿易収支を比較したものです。

2022年は2021年と比較して低迷しているのがお分かりいただけるでしょう。

2021年01~03月は「192.8億ドル」あった貿易収支は、2022年01~03月は「104.0億ドル」しかりありません。

貿易のもうけが3カ月で「88.8億ドル」(46.1%)も減少したのです。

経常収支も減少!

これで経常収支がどうなったかというと……。

2022年03月
貿易収支:53億950万ドル
サービス収支:3億5,780万ドル
第1次所得収支:11億5,030万ドル
第2次所得収支:-8,820万ドル
経常収支(上記4つの合計):67億2,940万ドル

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年3月国際収支(暫定)」

韓国メディアでは23カ月連続の黒字と書くかもしれませんが、こちらも2021年と2022年で比較してみましょう(黒字でないと国が傾きます)。

韓国の場合は、経常収支黒字のほとんどが貿易収支黒字なので当然なのですが、経常収支も2021年より低迷しています。

2022年の経常収支は、2021年と比較して「72.7億ドル」減少しました。「32.6%」の減少です。

焦点は04月の赤黒に

03月の経常収支は黒で終われましたが、焦点は「残酷な四月」です。

何度もご紹介しているとおり、04月は韓国から外国への配当払いが集中しお金が出ていきます。上掲の経常収支のグラフを見て頂ければ分かるとおり、2021年04月の経常収支はわずか「1.8億ドル」しかありません。

2022年もこのように大きく経常収支が減少すると見られます。

しかも、通関ベースとはいえ04月の貿易収支は「-26億6,100万ドル」でした。国際収支統計ではこの程度の赤は黒転します。

しかし、配当払いが巨額になるため、経常収支全体では赤転する可能性があるのです。

2022年05月10日、韓国メディア『韓国経済』の記事に『韓国銀行』の関係者による興味深い発言が引かれています。以下に該当部分を引用してみます。

(前略)
黄局長(『韓国銀行』統計局長:筆者注)は「通関基準輸出入実績と商品収支の差、内国人の海外株式投資残高が多く、これらに対する配当も増えるという点、サービス運送収支の改善など変数が多く04月の赤字や黒字かどうかを現在としては計り難い」としながらも「先月通関基準で貿易赤字(26億6,000万ドル)を記録し、12月決算法人の配当も04月に集まっており、一時的経常収支赤字の可能性を排除できない」と話した。

⇒参照・引用元:『韓国経済』「経常収支23カ月黒字『不安な行進』…4月には赤字の可能性も」

『韓国銀行』統計局長は、04月に経常収支が赤字転換する可能性を否定しませんでした。筆者などは黒字にしようとしてるな、などと邪推はするのですが……。

読者の皆さまもぜひ「残酷な四月」にご注目ください。

(柏ケミカル@dcp)

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