日本岸田首相「日韓首脳会談は決まってない」断言。「韓国新政権に確認したいこと」が山ほどあるぞ

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2022年06月29~30日、スペイン・マドリードで行われるNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議が開催されます。

日本の岸田首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が共にこの会議に出席すると見られ、そのために特に韓国では「日韓首脳会談」が開催されるのではないか、という期待が高まっています。

しかし、本件については「まだ何も決まっていない」と岸田首相が明言しました。


↑首相官邸HPで公開されている動画のスクリーンショット

2022年06月10日、日本の岸田文雄首相が「シャングリラ・ダイアローグ(アジア安全保障会議)」での基調講演についての会見を行い、その中で韓国との関係について以下のように述べています。

首相官邸から出たプレスリリースから引用します。

(韓国との外交について)
まず、私も1965年の国交正常化以来築いてきた日韓関係、これを発展させていく必要があると思っています。

そのためには、労働者問題を始めとする日韓間の懸案の解決、これが急務だと思います。

日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本としては、これまでの一貫した立場に基づいて新政権と意思疎通を図っていく、こうしたことだと思っています。

今後、具体的な会談の予定は決まっておりませんが、是非、韓国側が、今までの政権においてあったいろいろな事柄、こうしたことを踏まえて、どのような考え方を持っているのか、こういったことについて、よく確認をしたいと思っています。
(後略)

⇒参照・引用元:『日本国 首相官邸』公式サイト「シャングリラ・ダイアローグ(アジア安全保障会議)での基調講演等についての会見」

強調文字、赤アンダーラインは筆者による。

日韓関係を発展させることは急務と考えるが、そのためには「労働者問題(いわゆる徴用工問題)を始めとする日韓間の懸案の解決が急務だ」と述べています。

「いわゆる徴用工問題をはじめとする懸案事項の解決」がであるという表明です。

韓国が原則を守るかどうかが問題なので、これは韓国側にとっては効くでしょう。

具体的な会談予定については「決まっていません」とし、「韓国の新政権が今までの政権で起こったことをどう考えているのか」を確認したい――と述べています。

簡単にいえば「小一時間問い詰めたい」でしょうか。

2015年の慰安婦合意に尽力した岸田さんですので、後でこれを踏みにじった韓国に対して言いたいことが山ほどあるでしょう。

韓国政府の姿勢によって日本は対応を変えるだろう

今回の岸田首相の発言は、日韓首脳会談に対して条件をつけたようなものですが、この発言に対して韓国メディアの『NEWSIS』は以下のような記事を出しています。

記事から一部を引用します。

(前略)
岸田首相の発言は、慰安婦・強制徴用(原文ママ:筆者注)など歴史問題について日本の立場から解いていくという意志を明らかにしたものと解釈される。

さらに、韓国政府の姿勢によって対応を変えることを示唆しており、尹錫悦政府の対応が注目される。
(後略)

⇒参照・引用元:『NEWSIS』「日기시다 “한일 개선, 현안 해결이 먼저”…尹, 징용피해자 대신 日 손잡나(종합)」

日本は韓国政府の姿勢によって対応を変えるだろう」と予測していますので、岸田首相の意志は伝わっているようです。

同記事にもありますが、韓国政府がどうするのかが注目されます。

(吉田ハンチング@dcp)

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