小ネタかかもしれませんが、見逃せない報道が出ていますのでご紹介します。
「ウイズコロナ」の失敗で韓国では再び防疫強化に戻りました。ほぼ2年間我慢を強いられた飲食店などの個人事業主が韓国政府の無定見さ、方針に激怒しています。
先に、韓国のあるカフェ(チェーン)が店の前に「韓国政府の防疫方針には従わない」というビラを貼った件をご紹介しましたが、このお店に警察が踏み込んだというのです。
以下が貼られたビラです(ネット上に上がったもののスクリーンキャプチャー)。
以下がビラに書かれた文章です。
直営店として運営される全国14カ所の全店で、政府の今回の距離を置く防疫指針を拒否することにしました。
先週、西帰浦店を閉業することになりました。
過去1年間の累積赤字が10億ウォン(約9,700万円:筆者注)を超えましたが、いかなる損失補償金も全く受けないまま困難の中、運営しています。
皆さんの寛大な理解と許し、そして多くのご利用をお願いいたします。
※強調文字は筆者による
オーナーの悲痛な叫びのような文言ですが、韓国メディア『朝鮮日報(日本語版)』は、このチェーン店に2021年12月29日、警察が家宅捜査に入ったと報じています。
以下に記事から一部を引用します。
(前略)
仁川警察庁広域捜査隊は29日、仁川市延寿区の松島国際都市と松島遊園地にあるカフェチェーン店「ザ・ノーベンバー・ラウンジ(The november lounge)」松島本店と直営店1店、京畿道金浦直営店1店の計3店に対して「感染症予防および管理に関する法律(感染症予防法)」違反だとして家宅捜索を行った。警察は家宅捜索でカフェの防犯カメラ録画データとカフェに出入りした人のリスト、クレジットカード使用内訳などを押収したという。
このカフェは政府が防疫措置を強化した後の今月18日から20日まで、営業制限時間である午後9時以降も営業した疑いが持たれている。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報(日本語版)』「韓国政府の防疫指針に抗議した罪? 「10億ウォン赤字」カフェに家宅捜索 /仁川」
「感染症予防法」に違犯した疑いがあるとのことで、警察はカフェのオーナーに出頭命令を出していますし、従業員も取り調べるつもりです。
法律違反なのは確かにそのとおりですが、「見せしめ」にするという意図を感じずにはいられない措置です。
(吉田ハンチング@dcp)