2022年06月22日、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が昌原にある『斗山エナビリティ』(あの『斗山重工業』です:21年ぶりに社名を変更した)を訪問。
原発産業の業者との懇談会を実施しました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は大統領当選後の04月に原発関連企業と会ってその際に「現場を訪問します」と約束したのですが、これを果たした懇談会でした。
興味深いのは、懇談会の前に『斗山エナビリティ』の工場を訪問して建設が中断されている新ハンウル3、4号機についての説明などを受けたことです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は「原発産業競争力強化し、原発輸出を通じて原発最強国に跳躍する」という政策目標を掲げています。
「原発最強国」という言葉に冷や冷やしないわけにはいきませんが、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「私たちが5年間愚かなことをせず、原発の生態系をさらにしっかり構築していたら今頃は恐らくライバルはいなかっただろう」と述べました。
完全に前文政権への当てこすりです。
文政権の「脱原発」施策を「愚かなことをした5年間」と言い切りました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は文政権が行った脱原発を完全に白紙にし、原発の稼働・利用・輸出を協力に推進するつもりです。
ただ、文在寅前大統領はまだガッカリしなくても大丈夫です。
韓国内の原発で何か事故が起きたら、「ああ、文在寅大統領の言うとおりに廃炉にしておけばよかった」と皆が思うときが来るかもしれません。もちろん、すぐ隣にある日本としてはそんなシナリオは金輪際願い下げですが。
(吉田ハンチング@dcp)