驚きの内部告発が韓国の国家情報院から出ました。国家情報院は、あのKCIAの流れを組む諜報機関です。
2022年07月06日、国家情報院は、朴智元(パク・チウォン)前院長を大検察庁に告発しました。
前のTopをその組織が告発したのです。しかも諜報機関ですから驚愕の事態です。容疑の内容は「諜報関連報告書の無断削除」です。
ことは上掲記事でご紹介した、いわゆる「西海公務員銃撃事件」についてです。
事故で北朝鮮に? それとも自主的な越北?
まず事件について、簡単にまとめます。
翌23日15:30頃、北朝鮮の水産管理船がイさんを発見。18:36には韓国の国防部は、大統領府に北朝鮮側海域で行方不明者が発見された旨の報告書を上げます。
同日21:40頃、韓国側で銃撃音を確認します。北朝鮮軍の警備艇が上部の支持でイさんに銃撃を加えて殺害。
同日22:11頃、延坪島監視基地から遠くで何かが燃えるような光を40分間確認(イ・デジュンさんの遺体を焼却)。
同日23~24時頃、国防部長官が大統領危機管理センターに事件の経過を報告。
この経緯からは、なんらかのアクシデントでイさんは船から転落して北朝鮮海域に流れつき、そこで北朝鮮軍に射殺された――と見られるのですが、韓国政府は「イさんは自主的に越北した」と断定しました。
しかし、2022年06月になってから、海洋警察・国防部は「イさんが自主的に越北したという証拠はない」という、事実上の謝罪会見を行いました。また、海洋警察の上層部が一斉に辞任しています。
朴智元(パク・チウォン)は何を握りつぶしたのか?
この事件について、朴智元(パク・チウォン)前国家情報院長がどのように関わっていたのかというと、内部告発によれば「北朝鮮とイさんの防諜記録」を握り潰したというのです。
韓国メディアの報道によれば、事件当時、イさんが「大韓民国公務員だ。救助してほしい」と北朝鮮軍に要請したという傍受記録を確保してたいた――というのです。
イさんがこのように話していたなら、全く自主的な越北などではなかったことになります。
親北であった文政権、文在寅大統領に忖度して、銃撃した北朝鮮軍への非難を軽くするために、朴智元(パク・チウォン)前院長はこの情報を握りつぶしたと考えられます。
イさんが射殺された翌日、国連では、文大統領による「朝鮮戦争の終戦宣言に言及した」録画演説が流されているのです。
さらには、朴智元(パク・チウォン)前院長は、本件に絡んだ電子記録を削除した疑いもかけられています。これが本当なら事実の隠蔽です。
大検察庁に告発したということは、国家情報院内部では公判を支えるだけの証拠と証人が確保されていることを窺わせます。
朴智元(パク・チウォン)前院長が情報を握りつぶしたのなら、韓国政府は、アクシデントで北朝鮮に迷い込んでしまった自国民を見殺しにしたことになります。
北朝鮮が発見してから銃撃まで約6時間半、大統領府が報告を受けてから銃撃まで約3時間あったのですから。
少なくとも北朝鮮に連絡して交渉はできたはずなのに、韓国政府派それもしませんでした。
先にご紹介したとおり、「当時は北朝鮮と接触する手段がなかった」という言い訳もウソであることが分かっています。国連軍司令部の板門店チャンネルが生きていたので、北朝鮮と接触しようとすればできたのです。
事実を明らかにすべきです。国民が一人外国の手によって命を落としたのですから。
(吉田ハンチング@dcp)