非常に興味深い情報が出ましたのでご紹介します。
韓国では、韓東勳(ハン・ドンフン)法務部長官の指揮の下、検察庁の戦力集中、再配置が完了。前文政権に対する捜査が着実に進行しており、前政権中枢部につながる糸をたぐっています。
例の「西海公務員殺害事件」の件です(詳細は以下の先記事を参照してください)。
北朝鮮軍に銃撃され、遺体は焼却されたとなっている「海洋水産部の公務員イ・デジュンさん」が、自主的に越北した――と文在寅政権は発表しました。
しかし、韓国軍、諜報機関である「国家情報院」は共にそうではないことを知っていた、という疑惑が提起されています。乗り組んでいた船からなんらかのアクシデントによって海に落ち、北朝鮮の海域まで漂流したのだ――と判断していたというのです。
ところが、親北政権である文政権は、北朝鮮への非難を軽減するため、「イさんが自分で越北したのだ」というシナリオで公表を行ったのです。
先にご紹介したとおり、国家情報院の朴智元(パク・チウォン)前院長は「当時、情報を不当に削除した」として、国家情報院から検察に告発されました。
「朴智元(パク・チウォン)前院長が情報の隠蔽を行った」という告発です。
今回、新たに明らかになったとされるのは、情報の隠蔽が「大統領府からの指示によって行われた」ということです。
本件を報じた『朝鮮日報』の記事から一部を引用します。
(前略)
08日、本紙取材を総合すれば、国情院は、当時自ら確保した諜報と軍特殊情報(SI)などを基に、イ・デジュン氏が計画的越北より漂流した可能性が大きいと分析した報告書を作成した。しかし、当時徐薫(ソ・フン)大統領府・国家安全保障室長は、大統領府に派遣された国定院関係者を通じて、該当報告書を削除するよう指示を国情院に下したことが分かった。
情報当局の関係者は「朴元院長は大統領府の指針どおり、関連報告書を削除したものと把握される」と話した。
(後略)
朴智元(パク・チウォン)前院長が情報の隠蔽を行ったのは、当時、大統領府・国家安全保障室長だった徐薫(ソ・フン)さんの指示によるものだった――としています。
朴智元(パク・チウォン)前院長は疑惑について全否定しています。
仮に、情報を握り潰したのが本当に大統領府からの指示だったとすると、指示の出どころは徐薫(ソ・フン)安保室長でしょうか。徐安保室長を動かしたのは、文大統領自身ではなかったでしょうか。
さらなる調査の進展が待たれます。ご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)