法定管理から再建に向かって羽ばたこうとしている韓国『双竜自動車』ですが、2022年第2四半期の業績が公示されました。
結論からいえば、赤字記録を更新しました。
これで22四半期連続赤字です。
以下が「DART」で公示されたデータです。
2022年第2四半期
総売上:7,077.5億ウォン
営業利益:-282.3億ウォン
当期純利益:12.6億ウォン2022年上半期
総売上:1兆4,217.8億ウォン
営業利益:-590.9億ウォン
当期純利益:-303.5億ウォン
営業利益は「-282.3億ウォン」で記録更新しましたが、当期純利益の方はわずか「12.6億ウォン」ながらかろうじて黒字となりました。
『双竜自動車』の問題点は、まず売上原価が高すぎることです。総売上7,077.5億ウォンに対して売上原価が「6,519.9億ウォン」もあります。
総売上に対して原価が「92.1%」もあります。ここから販管費を引いたら営業利益が赤字になるのは人見るよりも明らかです。
何を意味しているかというと、売れないので廉価販売を行ってきたツケが出ているのです。安売りしてるので売上は増えるかもしれませんが利益が出にくい構造になっています。
ただ、四半期での営業利益の赤字幅を押さえることができたので、営業外損益「+324.3億ウォン」によって、かろうじて黒字になったのです。
忘れてはならないのは、約半分の人員を無給休職としており、それでもこのような業績となっていることです。そもそも赤字を続けてきた会社ですから、立て直すのは用意なことではありません。
希望があるのは、新型SUV「TORRES(トーレス)」(上掲写真)の予約受注が5万台に達したと報じられていることです。
『双竜自動車』は、2022年07月28日、夏休み返上、週末特別勤務を実施して量産体制を整える、と発表しました。頑張って業績が黒転するといいですね。
こういう頑張りは応援できます。
(吉田ハンチング@dcp)