小ネタかもしれませんが、韓国の有力市民団体の不始末という非常にひどい話です。また、会の特性上から日本にも絡んだ話です。
韓国には、「日本からの独立運動に関わった独立運動家」の子孫、遺族からなる「光復会」という団体があります。日本ではあまり知られていませんが、「光復会」は「国家有効者など団体設立に関する法律」にその名前が登場する団体で、つまり国に公認された組織です。
つまり、市民からの寄付だけではなく国からの支援金を受け取っています。
↑「国家有功者など団体設立に関する法律」の第1条に「光復会」の名前が登場しています。第3条
4.光復会：
「独立有功者礼遇に関する法律」 第4条第2号に該当する者と同じ条第1号及び第2号に該当する者の遺族のうち、それぞれ同じ法により補償金を受ける者。ただし、補償金を受ける遺族がない場合には、「独立有功者礼に関する法律」 第5条第1項各号及び第12条第3項による先順位者のうち年齢の多い者とし、同法 第5条第1項各号に規定された者がいない場合には、同じ法 第4条第1号及び第2号に該当する者の最も近い直系比率のうち年齢の多い人1人とするが、遺族間の合意で1人を指定する場合には、その人を会員とする。⇒参照・引用元：『韓国 法務部』公式サイト「国家有功者など団体設立に関する法律」
この「光復会」の会長となっていた金元雄（キム・ウォヌン）という人物がいます。この人は現在、横領の容疑で取り調べを受けています。
↑「光復会は5.18（光州事件）の精神を歪曲する勢力と対抗する」というアピールを行った際の写真。前列中央、マイクを握っているのが金元雄（キム・ウォヌン）さん
金元雄（キム・ウォヌン）さんは極左的な発言が目立つ人で、機会があるごとに親北、反日、反米な意見を述べ、そのため「光復会」にはすっかり親左派という印象が付いてしまいました。
金元雄（キム・ウォヌン）会長がどれほど乱脈経理を行っていたかが徐々に明らかになっています。
韓国メディア『朝鮮日報（日本語版）』の記事から一部を引用します。
独立有功者の子どもたちの奨学金として使うべき資金を横領した疑いが浮上して今年2月に辞任した金元雄（キム・ウォヌン）光復会元会長に、数億ウォン（数千万円）の新たな不正疑惑が浮上している。
光復会は独立運動家やその遺族・子孫の団体だ。金元雄氏が在任していた2年間で決済した法人カードの使用額7900万ウォン（約810万円）のうち、2200万ウォン（約230万円）が業務と無関係だった。
パン・のり巻き・トッポッキ（もちのトウガラシみそいため）などの食品購入、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでの使用分がほとんどだった。
金元雄氏が個人的に経営する薬草学校（江原道麟蹄郡）と自宅（京畿道盆唐）の半径1キロ以内で週末に使ったものだけでもこれだけの額になる。
金元雄氏は「光復会の法人カード」を銭湯代、かつらや美容費、薬代・病院代にも使っていた。
（後略）⇒参照・引用元：『朝鮮日報（日本語版）』「【8月20日付社説】銭湯代・かつら代に法人カード、公金で家族を偶像化…恥知らずな光復会元会長」
このように明らかな資金の私的流用に手を染めており、これからの調査でまだまだ不正が出てきそうです。
2020年に「光復会」が行った「独立運動家100人漫画出版事業」では、印刷会社に「10億6,000万ウォン」を支払っていますが、この金額が通常の相場より90％以上高いものだった――という着服疑惑などもあります。
また、そもそもこの金前会長が本当に有功者の子孫なのかという疑惑もあるのです。これがウソなら会長一方に就任できた基盤が崩れ、もう何もかもウソだったということになります。
「光復会」の元会長の不始末から分かるのは「韓国では反日がいい商売になる」ということです。日本の植民地支配を糾弾する、などといえば市民からお金が集まります。
これが巨額になると着服・流用などの事態が発生するに至ります。
先にご紹介した『正義連』も同じです。
市民団体の会計監査を徹底すれば、さらに不都合な真実が出てくるのではないでしょうか。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
