【韓国の外貨準備】5年前水準 4,092億ドルまで減少。韓国は外貨準備を積めない

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2025年03月06日、『韓国銀行』が「2025年02月の外貨準備高」を公表しました。

以下をご覧ください。

2025年02月
外貨準備高:4,092億ドル(約61兆567億円)
前月比:-18億ドル

<<内訳>>
⇒Securities:3,574億ドル(約53兆3,277億円)
(証券類)
前月比:-46億ドル

⇒Deposits:280億ドル(約4兆1,779億円)
(現預金)
前月比:+27億ドル

⇒SDRs:148億ドル(約2兆2,083億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+1億ドル

⇒IMF position:42億ドル(約6,267億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし

⇒Gold:48億ドル(約7,162億円)
(金)
前月比:増減なし

円換算は2025年03月06日「1ドル=149.21円」のレートで算出

⇒参照・引用元:『韓国銀行』「Official Foreign Reserves(February 2025)」

当月の注目はSecurities(証券類)が46億ドルを減少している点です。一方の現金たるDeposits(預金)は27億ドルしか増加していません。

金(Gold)まで含めた外貨準備高は「4,092億ドル」となり、前月比で「18億ドル」減少しました。2022年01月から2025年02月までの推移を見ると以下のようになります。

Money1でもご紹介したとおり、韓国は外貨準備高を積めなくなっています。

外貨準備が何かといえば、外国との取引で外貨が増減し、その結果たまったものです。

国際収支統計で「外貨準備の増減」を計上する項目があるのはまさにそのためで、毎月公開される(ただし2カ月遅れ)国際収支統計を見ると、その月に外貨準備高がどのくらい増えたのか・減ったのかが確認できます(ただし増減の数字は『韓国銀行』が公開する外貨準備高とは合いません)。

外貨準備高が重視されるのは、枯渇すると外国との取引ができなくなるからです。鎖国している国はありませんので、外国に支払う外貨が亡くなった時点で債務不履行が確定で、つまりデフォルトです。

1997年アジア通貨危機時に韓国が事実上ドボンになったのは、外貨準備が枯渇したからです。

韓国政府はウソの数字を公表していました。『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)のアラン・グリーンスパン議長が絶句するような出来事でした。

当月の金額「4,092億ドル」は5年ぶりの低水準です。以下をご覧ください。

外貨準備が積めないため、外貨準備高は5年前の水準まで戻ってしまいました。

今回の外貨準備高の減少について『韓国銀行』は以下のように説明しています。


↑黄色のマーカーが増減について説明した箇所です。

ドル安により、その他通貨建ての外貨資産のドル換算額が増加したにもかかわらず、国民年金基金の外貨スワップ規模の拡大などが主な要因で減少。

02月の米ドル指数は約0.5%下落

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025年02月末の為替保有額」

外貨準備高が減少した理由を「国民年金基金」との為替スワップと説明していますが、これは奇妙な説明です。どういう計上になっているのかは不明ですが、ドルを貸し出していても資産であることに変わりないので、スワップが原因で資産が減るというのはおかしいからです。

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(吉田ハンチング@dcp)

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