アメリカ合衆国は中国を半導体のサプライチェーンから締め出すつもりです。
中国は世界最大の半導体輸入国であるため、半導体が入ってこなくなったらおしまいです。
また、なんとか自由主義諸国の半導体に追いつこうとして「半導体崛起(くっき)」をスローガンとしていますが、合衆国の指導によって、素材、部品、装備が入ってこなくなったら、これまた「おしまい」です。
いわゆる「Chip4」は、合衆国の半導体戦争における重要な絵図ですが、「4」の中で最も弱い環はもちろん韓国です。
そのため中国は、脅し、なだめすかし、リップサービスなど、あらゆる手管を用いて韓国を動かし、「Chip4」を切り崩そうとしています。
駐韓中国大使もその活動の一翼を担っているようです。
「Chip5にして中韓で加盟しよう!」と世迷い言
駐韓中国大使である邢海明(シン・ハイミン)さんが興味深い活動を行っていることが分かりました。
本件を報じた『朝鮮日報』の記事から一部を引用します。
邢海明駐韓中国大使が20日、国民の力半導体特別委員長である無所属の双方向者議員を求めて面談した。
(中略)
邢大使は、この日の午後、国会議員会館にある両議員事務所を訪れた。
先月07月26日の初面談以来、2カ月ぶりに再び訪れたのだ。
この日の面談は、邢大使の要請で行われたが、中国のプーアール茶を持ってきて「議員に半導体について学びに来ました」とうれしそうに挨拶をしたという。
しかし、面談が始まると、今月初めに開催が予定されていた実務者級予備会議が延期された理由など、「Chip4」関連の具体的な進捗状況に大きな関心を示したという。
邢大使は米国主導の「Chip4」が事実上中国を狙っている状況に対する困難さを吐露し、
「韓国は加入しなければならないのか」
「中国も一緒に参加して、Chip5に拡大するのはどうか」
と話したと伝えられた。
(後略)
派遣された国の動きを探るのも大使の役目なのでしょうが、「韓国は『Chip4』に入らないといけないのか?」は随分ストレートな物言いです。
「Chip5にするのはどうか」はスゴイです。
どうかも何も、韓国の議員に尋ねても無駄でしょうに、これぐらいド厚かましくなければ、中国の大使は務まらないのかもしれません。
駐日中国大使も日本の国会議員にこのような働きかけを行っているのでしょうか。
※邢海明(シン・ハイミン)大使のこのような言動は以下での先記事でもご紹介しました。本国の指示を受けてこのような発言を繰り返しているのでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)