2022年10月19日、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は、国防コンベンションセンターで院外党協委員長らと昼食懇談会を行いました。これは大統領就任後初めてのことです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)さんを統一大統領候補とした政党『国民の力』は保守系であり、支持者はもちろん保守系の人たちです。保守よりの人たちは、「北朝鮮」のことだけを考えて5年間を送った前文在寅政権に怒りを燃やし、政権交代を支持しました。
超接戦で危なかったとはいえ、なんとか政権交代を成し遂げましたので、当然支持者は前文在寅政権を支えた人たち、すなわち運動圏上がりの左派政治家、およびその関係者を一掃することを願っています。親北勢力をすっかり叩いてしまいたいのです。
この昼食会に出席したメンバーはもちろんその性向を持った人たちで、この日の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領のスピーチも奮っていました。
『朝鮮日報(日本語版)』の記事から一部を以下に引用します。
(前略)
尹大統領は「国内も国外も経済・安保の状況も厳しい」「こうした時、最も重要なのは、我々が自ら自由民主主義体制に対する確固たる信念を持つことだ」と述べた。大統領室によると、尹大統領のこのような発言は、最近の北朝鮮の挑発行動や脅威と共に、「従北主思派勢力に負けてはならない」という、ある党協委員長の発言に答える際に出た言葉だという。
尹大統領は「自由民主主義に共感するなら、進歩系であれ左派であれ協治し、妥協できる」と語り、主思派と協治することについては一線を画したとのことだ。
大統領室関係者は「大韓民国を転覆しようとしている勢力とは妥協できないという意味で、『国家保衛』が第一の責務である大統領として、基本的原則に言及したものだ」「自由民主主義と市場経済という憲法の精神を共有しているなら、誰とも協力できるという意味でもある」と説明した。
(中略)
懇談会では「大統領・尹錫悦」と3回連呼したという。
尹大統領は院外党協委員長らに大統領時計を3セットずつプレゼントとして渡し、「次は夕食(懇談会)でまた会おう」と言った。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の発言が、大統領室の説明どおりに「主思派と協治することについては一線を画した」という意図ならば、これは前大統領の文在寅さんやその取り巻きへの強烈な宣戦布告です。
北朝鮮シンパな人たちも黙っていないでしょう。
いよいよ第21代総選挙も視野に入れ、韓国はいよいよ勝負どころにきたようです。
※写真は全て第20代大統領室が公開したもの。
(吉田ハンチング@dcp)