韓国の前文在寅大統領は、自死した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の同志であり、弟子に当たるといってもいい人物です。
文在寅さんは、釜山で盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんと共同弁護士事務所を構えたことがあり、そのとき政治運動に身を投じた大学生を弁護した経験から「政治」の世界に足を踏み入れることになりました。
そもそも盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんが学生運動家の弁護を担当したりしなければ、大統領にはなることもなく――従って文在寅さんも大統領にならなかっただはずです。盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんは、非常に貧しい家庭に生まれ、大学にも行かず、自分の勉強・努力だけで司法試験に合格。弁護士となって、「趣味がヨット」というほど稼ぎがよかった人なのです※。
※趣味「ヨット」が縁で、大統領になる前に訪日したことがあります。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんは、しかし大統領になってからは――とても褒められた指導者とはいえませんでした。市民団体Topのようなど素人意識で終始し、韓国では「NGO大統領」と評されたほどです。
現在から振り返ってみれば、この「NGO大統領」という呼称は、まさに盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の核心を突いていたといえます。つまり、左派・進歩系市民団体を率いるようなつもりで国家を率いたのです。
そこには「国家間の冷徹な現実」などというものはなく、現実を無視した「かくあるべき韓国」「かくあるべき韓国と外国との関係」しかなかったため、理念先行の言動をし、アメリカ合衆国、欧州、ロシア、中国、そして日本からも「おかしな人だ」と認識される羽目に陥ったのです。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)さん自身は韓国内で「ばかの盧武鉉(ノ・ムヒョン)」といわれることについて、むしろ誇りを抱いていたような人でしたが、イワンや阿Qに率いられる国民は果たして幸福でしょうか。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の衣鉢を継いだ文在寅政権もまた「NGO政権」と呼ぶにふさわしいものだったのではないでしょうか。運動圏を大事にしたTopでしたので、当然韓国では市民団体に政府が資金を流すことになりました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)政権では、左派・進歩系の「夢想の清算」が行われていますが、企画財政部のデータを分析した結果、文在寅政権下で「政府支援国庫補助事業者」に選ばれ、国から資金が流れていた市民団体などの非営利法人が特に増加したいたことが分かりました。
以下をご覧ください。
文在寅政権が始まった2017年には、国庫補助金が出ていたNGOは「2万9,358」だったのですが、2021年には「3万3,861」まで「4,503」増加しました。
この中に血税で食べているプロ市民がいったい何人いるでしょうか。また、利権構造となっているNGOが幾つあるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)