韓国はなぜか「1人当たりのGNI」を気にする国です。メディアでもよくこの数字が登場します。GNIとは「Gross National Income」の略で日本語では「国民総所得」です。
国民総所得は「その国の居住者が国内外から1年間に得た所得の合計」。
これを居住者の数で割って1人当たりGNIを求めます。その国の国民1人当たりの年間所得になりますので、1人当たりの所得の多いほど豊かな国と目されます。
2021年06月09日、『韓国銀行』が「2019年国民総所得(暫定)および2020年の国民総所得(暫定)」を公表しました。これによると、韓国の「1人当たりのGNI」は「3万1,881ドル」(約348万8,738円)です。
以下は文在寅さんが大統領になった2017年から2020年までの「1人当たりのGNI」の推移です。
韓国の「1人当たりのGNI」は、2017年に初めて「3万ドル」を超え、2018年に「3万3,564ドル」(約367万2,909円)に達しました。
しかし、2019年、2020年と2年連続で下落です。
韓国では「1人辺りGNIが4万ドルを超えると先進国」※と考えている節があり、その意味では今回のデータでは、先進国入りが後退したといえるでしょう。
※例えば、以下の韓国メディア『毎日経済』の記事の中には「最短でも2028年にならなければ先進国の『敷居』4万ドルを達成することができないという分析が出た」と書かれています。
⇒参照:『毎日経済』「韓国マイナス成長にも「イタリアの国民所得追い越し」と自慢」
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2019年国民総所得(暫定)および2020年の国民総所得(暫定)」
(吉田ハンチング@dcp)