韓国『共に民主党』の党首、李在明(イ・ジェミョン)議員が逮捕される寸前です。
②「城南FC」の第三者贈賄疑惑:検察が起訴寸前
③弁護士費用の代納疑惑:検察が起訴寸前
④大庄洞の開発疑惑:検察が詰めの捜査中
すでに起訴されているものもありますが、「疑惑の総合商社」である李在明(イ・ジェミョン)さんを確実の拘置所に送れるように検察の捜査が進んでいます。
重要な証言が見込まれているキーマン、『SBW』(サンバンウル)元会長のキム・ソンテさんが、タイで不法滞在で逮捕。拘束されて韓国に移送となりました。
8カ月の海外逃亡の末、本日、2023年01月17日08:20頃、仁川国際空港に到着しました。
先にもご紹介しましたが、キム・ソンテさんは、李在明(イ・ジェミョン)さんについては上掲③の疑惑について証言が期待されています。
北朝鮮に中国経由で640万ドル(約8億1,510万円)を送金したという豪快な犯罪※もありますが、こちらはすでに証拠固めもできています。
※この他に転換社債を巡る不審な資金取引についての疑惑もあります。
そのため、検察は李在明(イ・ジェミョン)さんの件について、キム・ソンテさんの口を開かせるべく手ぐすねを引いて待っていると目されているのです。
弁護士費用の代納疑惑についてはずいぶん前にご紹介しましたが、今一度まとめてみます。
公職選挙法違反の裁判で多額の弁護士費用がかかったが……
李在明(イ・ジェミョン)さんが城南市長から京畿道知事になった後のことです。
京畿道知事の選挙期間中に「私は兄を精神病院に強制的に入院させたことなどない」と述べました。これが「虚偽事実の公表」の罪に当たるとして告訴されます。
後の大統領選挙時の話と相似形ですが、この人が「口を開けばうそばかりついている」と批判されるのは無理もありません。
で、裁判では有力な弁護士を総動員して、無罪判決を勝ち取ります。
ここで疑念が持たれたのは、その弁護士費用です。
李在明(イ・ジェミョン)さんは国政監査の場で「14人で2億5,000万ウォン(約2,500万円)」と明らかにしました。
筆者などにはこの費用が高いのか安いのか検討もつきませんが、韓国の法曹界では「あれだけ有力な弁護士を動員して2億5,000万ウォンというのは異常に安い」と指摘されました。
この指摘は正しかったようで、Aさんが「李在明(イ・ジェミョン)の弁護を引き受けた弁護士イ・テヒョンは、選任料として3億ウォンおよび20億ウォン相当の某社株式を受け取っていた」と裏側を告発したのです。
この弁護士費用を代替したのが『SBW』(サンバンウル)だ――という疑惑です。キム・ソンテさんが帰国して証言すれば、李在明(イ・ジェミョン)さんは「詰み」と目されています。
もっとも『毎日経済』の取材によれば、キム・ソンテさんは「きっかけや理由もないのになぜ(李在明京畿道知事と)会うのか」と李在明(イ・ジェミョン)さんとの接触を否定しているとのこと。
ちなみに、告発したAさんは「自死」されています。本当に自死だったのかどうか、疑念を呈する人もいらっしゃる不可解な案件です。というのは、Aさんは亡くなる1カ月前、SNSに「娘の息子が結婚するのを見るまでは絶対に極端な選択をするつもりはない」と書き込んでいたからです。
――というわけで、キム・ソンテさんの帰国によって李在明疑惑の解明が進むと期待されます。
(吉田ハンチング@dcp)