読者の皆さんは、韓国の曹国(チョ・グク)さんを覚えていらっしゃるでしょうか。
前文在寅大統領が法相に据えたものの、余りの疑惑の多さに一瞬で辞任に追い込まれた人物です。剥いても剥いても疑惑が出てくることから、一名「タマネギ男」。
Money1でも過去記事で何度かご紹介してきました。例えば、以下は息子のオンライン試験に夫婦そろってカンニングで参加していた――という記事です。
このようなことを行う人物を、こともあろうに法務部長官(法務大臣に相当)に据え、あわよくば後継大統領にと目論んでいたのです。
文在寅という大統領は。
大統領にしたかった理由というのも、「こいつなら退任した後もオレのことを捕まえるようなことはないだろう」というものと目されています。
この一件だけとっても文在寅さんは歴史に残る大統領といえるでしょう。
文在寅前大統領のことはともかく、起訴されていた曹国(チョ・グク)さんに裁判所が判断を下しました。
韓国メディア『NEWSIS』の記事によれば、地方裁判所に入る前に、記者から「3年ぶりの判決を控えて心境はどうですか?」、「国民に言うことは?」などの質問を浴びせられたのですが、ガン無視した――とのこと。
2023年02月03日、ソウル中央地裁は、この曹国(チョ・グク)さんに、業務妨害と請託禁止法違反、職権濫用、権利行使妨害などの容疑について懲役2年、600万ウォンの追徴を課す判決を下しました。
ちなみに、曹国(チョ・グク)さんは12の容疑によって起訴されていました。多過ぎです。
配偶者のチョン・ギョンシムさんも、娘さんの不正入学、私募ファンドに関する容疑についてすでに懲役4年の判決を受けていたのですが、これに追加1年という判決が出ました。
検察は「懲役5年と罰金1,200万ウォン、追徴金600万ウォン」を求刑したのですが、そこまではいきませんでした。
ともあれ、今回の判決によって、夫婦そろって拘置所行きが確定です。韓国メディアによると、曹国(チョ・グク)さんは「上告して戦う」意志を表明しているとのことですが、検察はがっちりと証拠を固めているため、争っても無駄のように見えます。
(吉田ハンチング@dcp)