2023年06月08日、韓国最大野党『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)党首が、邢海明(シン・ハイミン)駐韓中国大使に呼ばれてのこのこ出掛け、「尹錫悦(ユン・ソギョル)政権はけしからん」と長々説教されるという大失態を演じました。
いわば完全に属国扱いされたわけですが、これに対して政府および保守寄りメディアは完全に激怒。極左メディア『ハンギョレ』ですら「いかがなものか」という記事を出す始末。
傍で見ている日本からすれば大笑いなわけですが、さすがにメンツに関わると判断した韓国外交部は、邢海明(シン・ハイミン)大使を呼び出して抗議を行いました※。
ただし、この抗議については韓国の外交部はプレスリリースを出していません。あくまでも韓国メディアが報じており、それと知れるだけです。
ところが、この呼び出し抗議に対して、「何を属国ふぜいが」と思ったのかどうか、中国外交部は即座に反応。
2023年06月10日、中国外交部は、駐中韓国大使を呼び出して「邢海明(シン・ハイミン)大使に抗議するとは何事か」と意趣返しを行いました。
以下は、中国の外交部が出したプレスリリースです。
2023年06月10日、農融外務次官補は鄭在浩(チョン・ジェホ)駐中韓国大使と会談し、先日の駐韓中国大使と李在明野党代表の会談・交流に対する韓国側の不適切な反応に深刻な懸念と不満を表明しました。
農氏は、現在の中韓関係に対する中国の見解と立場を詳しく説明し、「理解を深め、協力を促進し、中韓関係の発展を維持・促進するために、韓国の各界の人々と幅広く接触・交流することは、邢海明(シン・ハイミン)大使の任務である」と指摘した。
韓国側が現在の中韓関係の問題を深く反省し、真剣に受け止め、中韓国交樹立共同コミュニケの精神を有効に遵守し、中国側と協力して両国関係の健全で安定した発展のために積極的に努力することを希望する。
⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「外交部部长助理农融约见韩驻华大使」
また同じように説教されたわけです。韓国の外交部がプレスリリースを出していないところに若干の弱腰を感じるわけですが、中国外交部の方は、「ちゃんと説教したぞ」という同様の主張の文書を出しました。
中国 vs 韓国のドツキ合いは、今のところ韓国の「位負け」な様子です。
(吉田ハンチング@dcp)