韓国の精油企業が枯死の苦境に立っている件は先にご紹介しましたが、その証左が業績に表れました。
『SKイノベーション』は製油大手『SKエナジー』を傘下に持つ企業です。2023年07月28日、韓国の『SKイノベーション』が2023年第2四半期の業績を公示しましたが、以下のように赤転しています。
2023年第2四半期
総売上:18兆7,272億4,700万ウォン(-5.9%)
営業利益:-1,067億9,700万ウォン(赤字転落)
当期純利益:-1,204億4,000万ウォン(赤字転落)2023年累計
総売上:37兆8,701億2,600万ウォン(4.7%)
営業利益:2,681億9,500万ウォン(-93.3%)
当期純利益:-1,723億9,400万ウォン(赤字転落)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
2023年第4四半期には、営業利益は「-1,067億9,700万ウォン」と赤字転落。純利益も赤字になりました。
第1・2四半期の累計の営業利益は「2,681億9,500万ウォン」といまだ黒字ですが、対前年同期比では「-93.3%」。つまり営業利益のほとんどなくなるぐらい減少したのです。
純利益はすでに赤転しました。
石油精製会社は非常に困った状況になっています。ただ、『SKイノベーション』は「精製マージンが下半期に段階的に改善する」との見通しを開陳しています。
ずいぶん前にご紹介しましたが、韓国の石油精製企業は、精製マージン4ドルがリクープラインといわれています。
(吉田ハンチング@dcp)