2023年12月01日、韓国の関税庁から「11月01日~30日の輸出入現況」データが公表されました。
以下をご覧ください。
2023年11月
輸出:557億9,900万ドル(7.8%)
輸入:520億ドル(-11.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):38億ドル2023年01~11月累計
輸出:5,751億2,200万ドル(-8.5%)
輸入:5,894億3,300万ドル(-12.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-143億1,100万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「11月01日~30日の輸出入現況」
(通関ベースの)貿易収支は38億ドルのプラスとなりました。これは11月20日時点での貿易収支からも予測できたことで意外ではありません。
ご注目いただきたいのは、輸入が対前年同期比で11.6%も減少している点です。2022年の輸出金額は517億ドルしかありませんでしたので、当月の対前年同期比で+7.8%は基底効果が含まれます。
輸入の方は、外国からの消費が減少していることを意味しますので、あまりいいことではありません。
ご注目いただきたいのは、対中国貿易の赤字が2023年は以下のように推移していることです。
2023年はついにただの1カ月も対中国貿易で黒字になることはなく終わろうとしています。
2023年の累計では対中国貿易は「-180.0億ドル」です。
上掲とおり、01~11月の通関ベース貿易収支は「-143億1,100万ドル」ですから、これを上回る赤字を対中国貿易で出していることになります。韓国の通関ベース貿易収支はまるごと対中国貿易で叩き出して、なお余ることになっているのです。
半導体については希望が出てきましたが、対中国貿易については暗雲が垂れ込めたママです。
(吉田ハンチング@dcp)