韓国の統合参謀本部によれば、2024年01月05日09時から11時までの約2時間、西海岸北方限界線(NLL)付近において北朝鮮が200発余りの砲撃を撃ち込む――挑発行為を行いました。
↑白翎(ニョン)島は38度線の北にありますが、韓国の領土。ここには韓国軍が海兵隊第6旅団を置いています。白翎島の北に1953年08月に国連軍が宣言した北方限界線(NLL)が走っています。1999年09月、北朝鮮はNLLの無効を主張し、「海上軍事境界線」を「白翎島の南」に設定。2010年には白翎島の西南海域で韓国の浦項級コルベット艦「天安」が朝鮮人民軍の魚雷攻撃によって沈められました。
北朝鮮は上掲の白翎島の北方、また延坪島の北方にも砲弾を撃ち込みました。
今回、北朝鮮の砲撃に対して、韓国軍は15:00から北方に向けて射撃訓練を実施。
↑05日、北朝鮮の挑発に対して射撃訓練を行う韓国軍のK9自走砲。
韓国軍関係者は「北朝鮮の2倍撃った」と述べた――とのことで、つまり韓国軍は400発の砲弾を撃ち込みました。
「倍返し」を行ったわけです。
2018年09月19日に締結された「南北軍事合意」以降で、韓国軍が対抗射を行ったのは今回が初めてです。
(吉田ハンチング@dcp)