Money1でもご紹介しましたが、「中国では9.64億人は月収2,000元(約4万円)」という指摘が中国のSNSで大きな話題となりました。大本の投稿は削除されたものの、この指摘は中国の皆さんの心をえぐった模様です。
これに続く「指摘」が中国で大きな話題となっています。
「では、中間所得層の月収はいくらなのか?」――という話です。
データを探してみると、中国国家統計局が発表した「2018年全国时间利用调查公报」の末尾に以下のような注があるのです。
高所得層についての説明が「月収5,000~1万元」「1万元以上」のどっちなんだ?と思わざるを得ませんが、少なくとも、
低所得層:月収2,000元未満
中所得層:月収2,000~5,000元
中所得層:月収2,000~5,000元
となっています。これが中国政府(統計局)の定義で、現在も通用するのであれば、中国の中間所得層は日本円にして「月収約4万940~10万2,350円」ということになります。
この定義が見つかり、中国人の皆さんは怒りの反応を見せています。例えば、「中所得者は航空券を買う余裕さえない。これでも中所得者と呼ばれるのか?」「2,300元でも中所得ですか?」「2,000元の月収では家族を養うどころか、自分を養うことさえできない」といった声が上がっています。
「私たちの賃金は、4カ月間給料が支払われていないことを除けばかなり高い」と無配を嘆く声まであります。
中国はもはや経済がどうにもならない状況まできていますが、その中でも貧富の格差が広がり、その上中国共産党政府の認識までおかしい――のです。
(吉田ハンチング@dcp)