中国の過剰生産性が外国へ向かい、各国のドメスティックな企業の業績を悪化させています。
そのためアメリカ合衆国、EUはじめ各国・地域は、中国企業のイナゴのような蚕食に対抗する必要にさらされています。焦眉の急は「中国産自動車」を封じ込めないといけません。
中国は自動車輸出を急速に拡大させています。以下をご覧ください。
↑輸出台数は中国語メディアによって微妙に違うのですが、海関総署が公表しているデータを参照しました。
海関総署によると、2023年の自動車輸出は「522.1万台」となっています。2017年が「106.0万台」ですので、約4.9倍に増えました。
わずか5年で5倍ですから、無茶苦茶な増え方です。
では、中国産自動車はどの国に大量に輸出されているのでしょうか。
2023年の中国の自動車輸出先TOP10は、以下のようになります。
第1位 ロシア……90.90万台
第2位 メキシコ……41.51万台
第3位 ベルギー……21.74万台
第4位 オーストラリア……21.46万台
第5位 イギリス……21.38万台
第6位 サウジアラビア……21.35万台
第7位 フィリピン……17.25万台
第8位 タイ……17.06万台
第9位 アラブ首長国連邦……16.00万台
第10位 スペイン……13.87万台
（以下略）輸出総数：522.1万台
ロシアは無法に始めたウクライナ戦争によって自由主義陣営国から切り離され、自国内にまともな自動車産業がないことから、市場を中国産自動車に食い荒らされる事態となっています。
注目したいのはメキシコで、これはアメリカ合衆国に向かうための迂回輸出です。これを封じなければ北米市場は中国産自動車に蚕食される可能性があります。
日本も中国産自動車によって市場が荒らされないように手を打つ必要があるでしょう。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
