韓国メディア『朝鮮日報』が面白い記事を出しています。
「臨政愛国者と共産主義はなぜ失敗したのか」というタイトルです。「臨政」というのは「大韓民国臨時政府」のことで、現在の韓国政府の基になったとするもの。
何度もいいますが、この臨時政府なるものは「言っただけ団体」であり、「一片の土地、1人の朝鮮人も統治したことがない」にもかかわらず、日本が朝鮮半島から手を引いた1945年08月15日以降にその構成員が朝鮮半島に舞い戻り、アメリカ合衆国軍を後ろ盾に正統性を主張したのです。
この臨時政府の樹立が仲間内で宣言されたのが1919年ですので、韓国には「韓国は1911年に成立した」という主張をする人がいます。これこそ歴史歪曲というものです。
現在の韓国が成立したのは1948年、日本の敗戦によって棚ぼたでもたらされたものです。臨時政府の力でもなければ、独立運動によって勝ち取ったものでもありません。
臨時政府なるものは国際的に全く認められませんでしたし、中国共産党はその手下として使っていたほどです。
この『朝鮮日報』の記事は、1945年に暗殺された宋鎮禹さんにスポットを当てた記事ですが、最後の部分だけを以下に引用してみます。
(前略)
『共に民主党』の時代錯誤的な反日煽動には、その系譜がある。「世界の理解」が欠如した幼児論的な民族主義がその根源である。
理想としての民族、現実としての世界が共存する道を模索することは、過去150年間、韓国人にとって永遠の政治的・精神的話題だった。
そのギャップを深く理解した宋鎮禹は、慎重に歴史の行方を判断し、真摯に実践に移した。
新冷戦の波が押し寄せている今は難局だ。歴史の茨の道を切り開き、深みを増してきた「世界の理解」、それが未来を照らす灯火である。
左派・進歩系の皆さんは頭でっかちで「自分の信じること」が正しいとして、しばしば現実、歴史的な事実を否定します。こんな態度であれば、当然現実からの乖離が起こり、国を誤ることになります。
「かくあるべき自分」と「現実の自分」が違っていることを認めないし、認めないままに現実的な方策を模索しません。
文在寅前大統領はその権化のような存在です。
根底に――「世界の理解」が欠如した幼児論的な民族主義」がある――というのは確かでしょうが、その韓国の民族主義もいい加減なのもので、北朝鮮が独裁者の支配するド貧乏な国だと誰もが理解した今では、「統一はそのうちに……」と腰の引けた態度になっています。
世界最悪の反日国家・韓国が本当に自由民主主義を旨とする国になるには、歴史的事実を正視する必要があるのです。ですから恐らくできません。
(吉田ハンチング@dcp)