冒頭でお断りしておきますが、別に筆者の推測ではありません。『韓国経済人協会』(『全国経済人連合会』から改称)の予測です。
韓国は貿易に依存した国で、輸出がある程度大きくないと貿易でのもうけが出ず、貿易収支(輸出 – 輸入)が赤字になるとすぐに国が傾きます。
2024年も終わりつつありますので、来年2025年の展望がシンクタンクから出ているのですが――2025年12月23日、『韓国経済陣協会』が韓国にとっては沈鬱なリポートを出しました。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット今年中に増加傾向を見せた輸出が2025年には、輸出対象国の景気不振と保護貿易主義の強化により増加傾向が大きく鈍化するという見通しが提起された。
来年の輸出増加率1.4%見通し…自動車/部品、鉄鋼業種輸出額の減少予想
韓国経済人協会(以下、ハンギョン協)が市場調査専門機関であるモノリサーチに依頼し、売上高1,000大企業のうち12大輸出主力業種注2)を対象に(150社の回答)「2025年輸出見通し調査」を行った結果、回答企業は、
2025年の輸出が今年比1.4%増加にとどまる
と見込んだ。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国経済人協会』「2025年の輸出見通し調査」
この結論で全てが語られています。ちなみに、12大輸出主力業種というのは、
半導体
一般機械
自動車
石油化学
鉄鋼
石油製品
船舶
自動車部品
ディスプレー
バイオ・ヘルス
コンピューター
移動通信機器
のことです。
対前年比での輸出額の推移がどうなるかというと――以下をご覧ください。
↑2021年~2023年:実績値(統計庁)/2024年:01月~11月の実績値(関税庁)/2025年:調査による見通し値
2021年は2020年のコロナ禍からの戻りで大きく伸びましたが、2023年には対前年比でマイナスに転落。2024年はその下がった分の基底効果があって、プラス。しかし、2025年は対2024年でわずか1.4%プラスという調査結果なのです。
輸出不振になると予測した企業は、その原因について、以下のように回答しています。
主な輸出対象国の景気不振:39.7%
関税負担など保護貿易主義の強化:30.2%
原材料・原油価格上昇による価格競争力弱化:11.1%
etc.
「主な輸出対象国の景気不振」というのは「中国」を、「関税負担など保護貿易主義の強化」は「アメリカ合衆国」を指しているのでしょう。韓国は、米中の間で右往左往することになるので、こういう結果になるのも無理はありません。
来年のことをいえば鬼が笑うといいますが、韓国にとってその鬼というのは、習近平の顔をしたのとトランプさんの顔をしたのと、二匹いるのかもしれません。
いずれにせよ韓国企業の皆さんは、2025年は輸出は大して伸びない――と考えているのです。ということは輸出による経済回復もまた望み薄――ということになりますね。
(吉田ハンチング@dcp)