以前出した記事の補足のような話です。
韓国のウォン安進行が止まるかどうかが注目されています。『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は一度動いた市場のモメンタムを戻すのは容易なことではない――と指摘していますが、この言葉は正しいです。
市場のモメンタムはいつも重く、鈍いのですが、いったん崩れると動くのは一瞬です。しかも戻すのには時間がかかります。
上掲は、2025年01月10日終了時点でのドルウォンのチャートです(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。
01月10日は長い陽線となり、「1ドル=1,473.08ウォン」までウォン安方向に戻しました。
ウォンは、他の通貨と比較しても大きく安値方向に進行しています。
『韓国銀行』が『共に民主党』のイム・グァンヒョン議員に提出した資料によると、30カ国主要通貨の対ドルレートで、ロシアのルーブルに次ぐ安値進行です。
以下をご覧ください。
韓国銀行から提出された資料によると、ドルウォンの為替レート(午後3時30分終値時点)は2023年12月末1,394.7ウォンから12月末1,472.5ウォンまで、14.3%下落です。
30カ国の平均下落率が「-8.9%」ですので、それよりも大きな下落幅。さすがに戦争中であるロシアのルーブルには及びませんが、それでも2位の下落率です。
再び「1ドル=1,500ウォン」の手前までウォンが下落しており、予断を許さない状況となっています。
間もなく01月13日の市場が開きます。
(吉田ハンチング@dcp)