2025年12月30日、『韓国銀行』が「2025年11月の韓国居住者の外貨預金動向」を公表したのですが、これが大変に興味深い結果となっています。
件 名:2025年11月中の居住者外貨預金動向
□2025年11月末現在、外国為替銀行の居住者外貨預金は1,035.5億ドルで、
前月末比17.1億ドル増加ㅇ米ドル預金(+19.6億ドル)およびユーロ預金(+3.9億ドル)が増加し、
円預金(-5億ドル)は減少
Money1でもご紹介してきたとおり、2025年秋以降の韓国通貨当局(『韓国銀行』・企画財政部・大統領室)のスタンスは明確で、為替(ウォン安)がインフレと資本流出を助長するとして、
・輸出企業・機関投資家・年金・大企業に「ドルをため込まず、国内に出せ」
・外貨預金の取り崩し、スポット売却、FXスワップの活用を促す
――というドル供給圧力政策をとってきました。
・『国民年金公団』との為替スワップ契約を更新(最大650ドル規模)
(そして実際に発動した)
・輸出企業への外貨貸出規制緩和
・輸出大企業7社緊急招集(為替協調要請)
・外貨流動性確保を名目とした「市場安定」メッセージを連発
を行いました。これら施策は、ドルを韓国内に流入させ、そのドルをウォンに換えさせる――ことを企図するものです。
ウォン売り・ドル買い ⇒ 海外投資
――の動きに対抗するために、
「ドル売り・ウォン買い」を行わせようというわけです。政策メッセージは一貫して、「ドルを国内に戻せ」「外貨を抱えるな(ウォンに換えろ)」でした。
――で今回の『韓国銀行』の公表ですが、以下をご覧ください。
「ウォンに換えろ」と言っているのに、「外貨預金が増えとるじゃないか」という結果になっているのです。外貨預金は17.1億ドル増加し、そのほとんどがドルです。
ドルは「19.6億ドル」も増加しました。
もっともこれは2025年11月の結果。12月にどうなったのかは次の発表を待たねばなりません。
※この場合の居住者の定義は「内国人と国内企業、国内に6カ月以上居住した外国人、国内に進出している外国企業などの国内外貨預金」です。
(吉田ハンチング@dcp)







