ずっとご紹介してきましたが、韓国政府の債務(簡単にいえば借金です)が1,000兆ウォンを超えることが確実な未来となっており、さすがに韓国メディアや識者から「いい加減にしろ」的な非難が高まっております。
↑2020年にはこのように債務残高(借金総額)が1,070兆ウォンになる予定です
韓国政府は財政のルールを明示しろ!と国民から要求
にわかに韓国政府に対して、財政を組む際のディシプリン(規範・規律)を示した「財政準則」を出せという要求が出ていまして、現在のところ、政府の方も「今月中に出す」としています。
準則という難しい熟語を使っていますが、「順守すべき規則」ですから要は「ルール」です。「財政のルール」を明確にしろというわけです。
これまでは暗黙の了解が守られていた!
韓国政府にはこれまで「債務比率を対GDP比で40%以下にしよう(あるいは40%前後ぐらい)」という暗黙の了解があって、一応これが機能してきました。政府の借金総額はGDPと比べて40%までにしようよ、ってわけです。
これをぶっ飛ばしたのが現文在寅大統領です。
コロナでお金を回さないといけないという対策会議の折に、洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官が「30%台でとどめるのが」と持ち出したところ、文大統領が「40%になんの根拠があるんだ!」とこれを一喝。以降、皆さん何も言えなくなったそうです。
ですので、たとえ今月中に財政準則が出たとしても、韓国の大統領がそれを守らないなら、なくても同じです。何度だっていいますが、この文在寅という人は借金大統領として韓国史に残るでしょう。
ただ、どんなルールが出てくるのかはかなり面白そうです。韓国政府から公表されたらご紹介するようにいたします。
(柏ケミカル@dcp)