アメリカ合衆国のキス・クラーク米国務省経済次官が韓国との対話の中で「China bully」という面白い言葉を使いました。「bully」は「いじめっ子」という意味です。韓国はこれに対抗しなければならない、というのです。
合衆国と中国の間でサンドイッチ状態
合衆国と中国の対立が深まるにつれ、韓国はその間でサンドイッチ状態になっています。↓でご紹介したとおり、輸出金額でいえば韓国にとって中国は合衆国の約2倍の価値がありますから、一党独裁の中国にいい顔をしないと国が立ちゆきません。
韓国にとって中国は米国の2倍の価値がある!貿易黒字は「FTA」頼み
「FTA」とは「FreeTradeAgreement」の略で日本語では「自由貿易協定」と訳されます。韓国は二国間のFTAを締結することを推進してきました。FTAを締結して関税の撤廃、貿易制限の緩和措置などを獲得して輸出を伸ばすことが目的だか...
そのため、「クアッドの拡大」のために韓国に参加を要請しても、韓国は拒否しています。韓国の康京和(カン・ギョンファ)外務相は、
他の国の利益を自動的に排除することは良い考えではない
と述べているほどです。また、合衆国が要請している『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)、『ZTE』の排除についても、
民間企業が判断すること
政府は関与しない
政府は関与しない
と、木で鼻を括るような態度です。キス・クラーク次官としては韓国の煮え切らない態度腹を立ててもいいようなものですが、「合衆国は韓国が危機に陥った場合、保護してくれるのか」という質問に対しては
「いじめっ子中国には同盟国と共に対抗するだろう」
と答えています。
先にご紹介した、スウェーデンが『ファーウェイ』排除を明確にした件について、中国はさっそく報復を示唆しています。中国といういじめっ子に対抗して自由主義陣営は結束を固める方向で動いています。韓国以外は、ですが。
(松田ステンレス@dcp)