世界を股にかける高利貸しIMF(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)では、出動機会があまりないようにでしょうか、「外貨準備の管理の重要性」についてのガイドラインを公表しています。
IMFによれば「外貨準備を保有する目的」は以下のようになります。
・国または組織の、通貨を支援するための為替介入能力を含む、金融および為替レート管理の政策を支援し、信頼を維持する
・危機時や借入へのアクセスが制限された場合に、ショックを吸収するために外貨の流動性を維持することで、対外的な脆弱性を制限する
・国が対外的な義務を果たすことができるという信頼感を市場に提供する
・対外資産による国内通貨の裏付けを実証する
・外国為替の必要性と対外債務を満たすために政府を支援する
・国の災害や緊急事態に備えて準備をしておく
⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
ここに外貨準備を保有することの意味が集約されています。
すなわち、「自国通貨の対外的信用のため」「外貨が得られない緊急事態になったときのため」「為替介入のため」「対外債務の返済能力があることを示すため」、さらに「自国で災害が起こったときのため」などを理由に外貨準備はあるのです。
「タンス預金みたいなものだ」と指摘する識者もいらっしゃいますが、やはり外貨準備は重要です。
日本の外貨準備は世界第2位ですが、日本の信用はこの外貨準備の規模によっても支えられているとういうわけです。日本の国債が大暴落しないのは外貨準備による信用が絶大なものだから、ということも可能です。
まあほとんど全部が合衆国公債なのですけれども。
(松田ステンレス@dcp)