2020年12月03日、『韓国銀行』が11月末時点での外貨準備高を公表しました。
外貨準備高:4,364億ドル(約45兆6,169億円)※1
(前月比:99億ドル増加)
<<内訳>>
⇒Securities 3,946億ドル(約41兆2,475億円)
(証券類)
前月比:110億ドル増加
⇒Deposits 293億ドル(約3兆627億円)
(預金)
前月比:12億ドル減少
⇒SDRs 32億ドル(約3,345億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし
⇒IMF position 44億ドル(約4,599億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし
⇒Gold 48億ドル(約5,017億円)
(金)
前月比:増減なし
※1円換算は2020年12月03日「1ドル=104.53円」のレートで算出
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of November 2020)」
なんと外貨準備高は「4,364億ドル」となりました。韓国メディアでは「外貨準備が過去最大更新!」などの惹句が踊っています。
現金たるDeposits(預金)が12億ウォン減少し、Securities(証券類)が110億ドル(約1兆1,498億円)も増加した結果、前月と比較して「99億ドル」(約1兆348億円)も増えています。
以下のグラフは2015年01月から今回発表された2020年11月までの「外貨準備高」と「Securities(証券類)」「Deposits(預金)」の推移です。
※「外貨準備高」と「Securities(証券類)」は左軸の目盛り、「Deposits(預金)」は右軸の目盛りを用いています
赤い枠で囲んであるのが直近の「外貨準備過去最高を更新し続けている!」と韓国メディアがかまびすしい部分です。青の線の外貨準備高の増加と、オレンジのSecurities(証券類)の増加が軌を一にしているのがすぐ分かります。韓国の外貨準備はSecurities(証券類)を増やすことで過去最高を更新しているのです。
問題は、今回の110億ドルというこれまでになかった無茶な増加の背景です。
『韓国銀行』は、
としています。
(吉田ハンチング@dcp)