韓国の市中銀行に少し不穏な動きが出ています。「貸し付け」を絞り始めたというのです。『国民銀行』は、2020年12月14日から年末まで「1億ウォンを超える貸し付け」を原則行わないことを決めました。これまでの貸し付けと併せて1億ウォンを超える場合もアウトです。
『新韓銀行』では医師・弁護士など専門職への融資上限を、これまでの「2.5~3億ウォン」から「2億ウォン」に下げようとしていますし、14日の週のうちにサラリーマン対象の融資の制限方針を打ち出す予定です。『ウリィ銀行』『ハナ銀行』も同様の貸し付け制限措置に動きだしています。
このような銀行の動きは、家計負債が異常なほど上昇していることに対処するためと解釈されています。先にご紹介したとおり、韓国の家計負債は2020年第2四半期末で「1,887兆ウォン」と計算されています。
お金じゃぶじゃぶ状況をどこまで許容するか、どこでブレーキを踏むのか、その判断は難しいですが、タイミングを間違うとお金の流れを断つことになって、経済の回復を台無しにするかもしれません。要注目です。
⇒参照・引用元:『亜州経済(韓国版)』「1억 초과 신용대출 중단…은행대출 받기 더 힘들어진다」
(吉田ハンチング@dcp)