2021年01月12日、海外から韓国への直接投資が著しく減少した、というデータが韓国の産業通商資源部から出ました。
この直接投資(direct investment)は、証券や債券を買ったりといった投資とは異なります。直接投資の場合は、韓国で事業を行なうために工場を造ったり、企業を買収したりといった投資を指しています。
先にご紹介したとおり、韓国への証券投資(株式・債券などへの投資)はコロナ禍に襲われましたが、かろうじてプラスで2020年を終わっています。
では直接投資はどうなったのか、というと以下になります。
申告基準:207億5,000万ドル(対前年比:-11.1%)
到着基準:110億9,000万ドル(対前年比:-17.0%)
この直接投資の面白い点は、「申請金額」と「到着金額」が異なっていることです。
つまり「韓国に100億ドル投資します」と申告したからといって、それがそのまま着金するとは限らないのです。つまり、実際にお金を振り込むのには時間がかかりますから、その年〆めてみたら「35億ドルだった」みたいなことがあるわけです。
実際、上掲のとおり、「約208億ドル」の申告に対して「約112億ドル」とざっくり半分しか到着してはいません。
また、産業通商資源部のリリースには「2015年以降6年連続で200億ドルを達成!」なんて書いていますが、それは申告基準での話であって、到着したのは「約111億ドル」に過ぎません。上記のとおり、これは対前年比で「-17.0%」、金額でいえば「22.7億ドル減少」です。
ちなみに、日本、アメリカ合衆国、EUから韓国への直接投資は以下のように激減しています。
日本:-49.1%
アメリカ合衆国:-34.5%
EU:-33.8%
『韓国GM』『双竜自動車』などの被害例がありますので、韓国に直接投資を行なおうなんて企業は物知らずかよほどの物好きのどちらかではないでしょうか。
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』「2020年の外国人直接投資」
(吉田ハンチング@dcp)