韓国の公社はどこも経営が火の車ですが、借金がまさに雪だるま式に増えていると注目されているのが『韓国土地住宅公社』です。読者の皆さまもご存じのとおり、韓国は不動産価格が高騰しており、政府がいくら手を打っても下がりません。賃貸物件の借り賃(例のチョンセも)高騰している中、政府としては安い物件を提供しないといけません。
その矢面に立っているのが『韓国土地住宅公社』なのです。
何をやっているかといいますと、物件を仕入れて国民に安く貸すという仕事をしています。物件が高騰している昨今、つまり高く仕入れて赤字だろうが安く貸さなくてはならないわけで、赤字が累積するに決まっています。また、物件の仕入れに借金していますのでまさに雪だるま。
推定される借金の規模は「約131兆ウォン」(約12兆1,200億円)です。
『韓国土地住宅公社』の債務規模推移
2017年:130.9兆ウォン
2018年:128.1兆ウォン
2019年:126.7兆ウォン
2020年:131.9兆ウォン
2017年:130.9兆ウォン
2018年:128.1兆ウォン
2019年:126.7兆ウォン
2020年:131.9兆ウォン
2019年までは漸減していたのですが、2020年には債務(返済しなければならない借金)5兆ウォンも増えました。
また、同公社の中長期財務計画表によれば、2020~2024年に毎年「約23~38兆ウォン」(約2兆1,400億~3兆5,400億ウォン)、5年間で計165兆ウォン(約15兆3,900億ウォン)を突っ込む予定。
これでにより『韓国住宅土地公社』の債務は「180兆ウォン」(約16兆7,900億円)に達する予定なのです。
どうするんだこれ、という話ですが、27兆ウォン規模の債務削減自己救済策を実施していてコレなのです。
一般にはあまり話題にはなりませんが、韓国の公社はたいてい借金まみれで赤字。しかも、なんの対策もなく存続し続けるのです。
(吉田ハンチング@dcp)