粉飾決算によってに損害を与えたとして韓国大手造船企業『大宇造船海洋』は機関投資家(国民年金公団・教職員年金公団など)から2016年07月に告訴されていました。この裁判がソウル中央地裁で結審し、『大宇造船海洋』は敗訴となりました。
事業報告書・四半期報告書等に虚偽の記載・表示がある、あるいは記載に不足があり、当該法人証券を所有した人が損害を受けた場合には、それを指示した人や取締役が損害賠償責任を負わなければなりません。
『大宇造船海洋』は2012~2014年に粉飾決算を行い、財務諸表に事実を反映していなかったとして高元代表、金元CFOがそれぞれ懲役9年、6年の判決が確定しています。
今回の機関投資家の勝訴によって、『大宇造船海洋』の粉飾決算に対する損害賠償、
国民年金公団に413億ウォン
(うち153億ウォンは財務諸表を作成した監査法人が負担)
教職員年金公団に57億ウォン
公務員年金公団に29億ウォン
郵政事業本部を運営する国に112億ウォン
(うち153億ウォンは財務諸表を作成した監査法人が負担)
教職員年金公団に57億ウォン
公務員年金公団に29億ウォン
郵政事業本部を運営する国に112億ウォン
小計:611億ウォン(約57億4,340万円)
が確定しました。
会社が赤字であることを糊塗しようとしたうそは高くついたといわなければなりません。
(吉田ハンチング@dcp)