韓国では、文在寅政権の公約もあって最低賃金を上昇させ続けています。これまでの上昇は以下のとおりです。
文大統領の任期が始まった2017年から2021年まで35%も上昇しています。
では、この最低賃金の規定が守られているかというとそうではありません。最低賃金が受け取れなかった人もいらっしゃるのです。
『韓国経営者総協会』(略称:KEF)の非常に興味深い調査があります。2001~2020年で最低賃金未満しか支払われなかった労働者の割合が以下になります。
上掲とおり、最低賃金未満しか受け取れない人の割合は右肩上がりに推移しており、2019年には「16.5%」まで上昇。2020年にはコロナ禍の中「15.6%」となっています。
つまり、最低賃金の上昇が続き、支払えない事業主が増加しているというわけです。最低賃金を上げることは確かに労働者のためになるかもしれません。しかし、行きすぎると事業を継続させることができない事業主も増加して雇用が維持できず、最低賃金を守れなくなるのです。
(吉田ハンチング@dcp)