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韓国「貿易のもうけ」がついに「7割減少」。輸出が増えたと喜んでいる場合なのか

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2021年11月01日、韓国の産業通商資源部から「10月の輸出入動向」のデータが出ました。

韓国メディアでは「対前年同期比で24.0%増加した555億5,000万ドルを記録」「8カ月連続で500億ドルを上回り貿易収支の黒字は18カ月連続」という惹句が踊っています。

喜んでばかりでいいのか、という話です。

2021年10月
輸出:555億5,400万ドル(約6兆3,366億円)
輸入:538億6,400万ドル(約6兆1,438億円)
貿易収支(輸出 – 輸入):16億9,000万ドル(約1,928億円)

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2021年10月の輸出入動向」

この数字が正しいのであれば、確かに黒字ですが、そもそも韓国は黒字でないと回りませんのでそれで喜ぶのはいかがなものか、です。また、この結果は「輸出」だけ見れば万歳かもしれませんが、筆者などは大丈夫なのか、と考えます。

毎度のことながら要点は以下です。

データ引用元は同上

韓国は貿易収支が大きな黒字でないと経常収支が黒字になりませんから、輸出がいくら伸びても貿易収支が減っていると意味はないのです。

その大事な貿易収支が対前年比で「70.5%」も減少しています。

これは喜んでいる場合でしょうか。

なぜ残り11日間で黒転できる?

しかし、毎度のことながら、この数字は「本当に正しいのですか?」と思わせます。関税庁のデータによれば、10月20日時点で以下のようでした。

2021年10月01~20日
輸出:341億8,000万ドル(約3兆8,989億円)
(対前年同期比:36.1%増加

輸入:366億6,800万ドル(約4兆1,827億円)
(対前年同期比:48.0%増加

貿易収支(輸出 – 輸入):-24億8,800万ドル(約-2,838億円)

⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「21年10月1日〜10月20日輸出入現況」

貿易収支は「-24億8,800万ドル」だったのです。

それが10月31日で締まってみると「+16億9,000万ドル」と黒転しています。天地で「41億7,800ドル」あります。

ということは、10月21~31日の11日間の輸出入動向は以下のようでなければなりません。

2021年10月21~31日
輸出:213億7,000万ドル(約2兆4,377億円)
輸入:171億9,200万ドル(約1兆9,611億円)
貿易収支(輸出 – 輸入):41億7,800万ドル(約4,766億円)

10月01~20日で赤字だった収支を残り11日でひっくり返したという話もさることながら、残りの11日で輸出入の金額が以下のように偏って生じています。

10月全体に占める「10月21~31日に生じた金額」の割合
輸出金額:38.5%
輸入金額:31.9%

10月の輸出金額555億5,400万ドルのうち38.5%が21~31日に生じ、輸入金額538億6,000万ドルのうち31.9%が21~31日に生じたことになります。

なぜこのような偏りが出るのでしょうか。

幡随院「キミは私を疑っているのか?

古畑「……はい

(吉田ハンチング@dcp)

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