韓国では、国内株式市場に資金を投じる投資家を「東学アリ」、海外株式市場に資金を投じる投資家を「西学アリ」と呼んでいます。
これまで西学アリの皆さんは『テスラ』や『アップル』『アルファベット』『アマゾン』など、分かりやすい大手IT系などに資金を投じてきました。しかし、2021年03月に入ってからどうも方針を転換したらしく、意外な銘柄に資金を投じています。
韓国の預託決済院のデータによれば03月01~10日で最も資金が投じられた銘柄は以下になっています。
第1位 『モントリオール銀行』:1億3,385万ドル
第2位 『DIREXION DAIL SEMICONDUCTOR BULL 3X(SOXL)』:1億1,620万ドル
第3位 『パランティア・テクノロジーズ』:1億1,537万ドル
第4位 『テスラ』:1億1,192万ドル
第5位 『PROSHARES TRUST-ULTRASHORT 20YR TREASURY(TBT)』:5,189万ドル
おなじみの『パランティア・テクノロジーズ』『テスラ』も入っていますが、なんとカナダの『モントリオール銀行』が一番人気で1億3,385万ドル(約145億9,902万円)。なぜ『モントリオール銀行』かというと、これはハイテク株に投資する「FNGU」を運用しているからだと考えられます。
第2位が『DIREXION DAIL SEMICONDUCTOR BULL 3X(SOXL)』というのは、世界的に半導体供給がひっ迫していることを狙ったものでしょう。「SOX」(フィラデルフィア半導体指数:SOX)の3倍を目指すものですからなかなか強欲な選択です。下がったら3倍損するのですけれども。
第5位の『PROSHARES TRUST-ULTRASHORT 20YR TREASURY(TBT)』は、合衆国で国債金利が上昇したことを受けてのものでしょう。これは米国20年ものの動きを2倍に増幅して追従するよう組成されたものです。こちらもなかなか強欲。
このような変心が見られる韓国の投資家ですが、さてこの方向転換でうまくもうけることができるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)