2021年05月03日から韓国株式市場で空売りが全面禁止から一部解禁となりました。この措置によって外国人投資家が戻ってくるのでは?という話が出ています。
例えば、ウン・ソンス金融委員長が「空売り再開で株式市場が正常化され、外国人投資家が戻ってくるといい」と発言したようです。
空売り一部解禁で売買の手法が正常化に向かったのは確かですが、外国人投資家が戻ってくるにしても、その戻り方がどのようなものなのかが問題です。
コロナ禍の2020年以降、外国人投資家は基本的に韓国売り(セルコリア)で韓国株式市場に参戦しています。
上掲は、2021年04月27日~05月03日のプレーヤー別売買動向ですが、外国人投資家は「1兆6,531億ウォン」(約1,620億円)の売り越しです。
時間を長く取って見ると以下のようになります。
直近1カ月(2021年04月03日~05月03日):1兆641億ウォン売り越し(1,043億円)
直近3カ月(2021年02月03日~05月03日):3兆4,810億ウォン売り越し(約3,411億円)
直近3カ月(2021年02月03日~05月03日):3兆4,810億ウォン売り越し(約3,411億円)
このように外国人投資家は「売り越し」、すなわち「韓国株式市場から資金を抜く」方向で動いてきたのです。
金融委員長の言う「外国人投資家が戻ってくる」が、「外国人投資家が韓国株式市場に資金を投じる」という意味なら、果たしてそううまくいくかどうかは疑問です。
お金じゃぶじゃぶ状態が継続されるか、リスクオン状況がどこまで続くのかにもよるのですが。
(吉田ハンチング@dcp)