破綻して法定管理下になり再建を模索している韓国『双竜自動車』ですが、2021年07月10日、平沢市・『双竜自動車』法定管理人・同社労働組合委員長が「『双竜自動車』平沢工場・開発事業」の業務協約を締結したことを発表しました。
この契約は、京畿道・平沢工場(85万平方メートル)の敷地を売却し、工場施設を移転するというものです。
『双竜自動車』の平沢工場は1979年に建設され42年間稼働してきました。法定管理下におけるデューデリジェンスでは同社の敷地について約9,000億ウォン(約864億円)と評価されています。
『双竜自動車』では、敷地売却によって資金を入手した後、工場を平沢市内の別の場所に移転するとしています。新しい土地はどうするんだ――という話ですが、これについては平沢市が便宜を図る予定です。工場が閉鎖されると地域経済に影響しますので。
本件を報じた韓国メディア『韓国経済』によれば、『双竜自動車』法廷管理人は「新工場は、長期的な生存基盤を構築するためにエコカーと自律走行車を生産する未来の工場になる」としています。
新工場といいますが、施設は移転するわけなので工場の設備は中古です。これはあくまでも資金を入手するための苦肉の策です。工場が建っているのに土地だけなんとか売れないか?というわけですから。
さて、思惑どおり運びますかどうか……。
(吉田ハンチング@dcp)